玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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2021-01-01から1年間の記事一覧

伯母の手術

▼朝は布団から出るのが嫌な季節。早く目が覚めて「まだ寝られる、ぐふふふ‥‥」というのは嬉しいが、もう起きねばならぬとわかっていながら、もうちょっとだけ寝たいときはつらい。そんなしょうもないことをという話だが、枕草子とかも結局そんなことばかり書…

石油ストーブ

▼クリスマスだった。知人のSNSをチェックして、その生活が充実しているのを見て妬むのが趣味の卑屈くん。今年もクリスマスは一人だったという。卑屈くんが家にいて、一人ご飯を食べようとしたとき「メリークリスマス!」と炊飯器が話しかけてきた。最近流…

▼今年のM-1グランプリは錦鯉が優勝した。錦鯉のまさのりさんて50歳なんですね。あきらめないで続けてきた精神力がすごい。健康にも不安が出てくる歳だろうし、この先の人生を考えたとき、夜中に叫び出したいような不安にかられたのではないか。ここでM-1を…

野望のない生活

▼半年ぐらい前に痛めた四十肩が治らず、ここまで来てしまった。特に何が不便というわけでもなく、たまに右肩から首の後ろにかけて痛む程度。いつか、この痛みが固定されて治らなくなるのだろうなあ。抵抗するために体操をしている。もはや負けは決まっている…

パンダ

▼『おくりびと』の中国版ポスター。 中国のおくりびとのポスターのセンスヤバすぎる、タイトルがわざと横向きに描かれてて、タイトルを読もうと首を傾けて初めて女性が死に化粧されてると分かるようになってる pic.twitter.com/GTUDjjzoOq — ヤクマキッチン …

AI

▼バタバタしている間に12月中旬。心の故郷 業務スーパーでは来年用の大きなカレンダーを配っていた。業務スーパーファンとしては見逃せない。日付だけが書かれている無骨なデザイン。額に入れて飾ろうかな。 業務スーパーでは日本にはない変わった味のお菓…

▼ずいぶん更新しなかった。タイトルの画像を作ったり、やる気はあったんだけどな。お金とやる気はあっという間になくなるものです。サイトのカウンターをみたら25万ヒット目前だった。保存してしまった。 今の人は知らないでしょうが明治時代にはキリ番と…

歯医者えらび

▼テレビを観ていたらヒロミさんが奈良 東大寺の正倉院を紹介する番組に出ていた。どちらかというと寺の塀に落書きしていたタイプだと思うのだけど。八王子の暴走族時代のイメージ。そうか、ヒロミも寺に行く歳なのか。 今年も年末。 ▼今日も今日とて卑屈くん…

ガラスとステンレスの魔法瓶

▼魔法瓶が壊れた。中栓がいかれたのか、水を吸い上げにくい様子。当たり前だけど魔法瓶も壊れるのだな。20年ぐらい使っていたから永久に壊れないものだと思っていた。だって魔法瓶というぐらいだし。MPが回復しそうでたいへんよい名前。魔法瓶のラインナッ…

ぶぶ漬けでもどうどす

▼リンゴの紅玉が余っているので、リンゴのヨーグルトケーキを焼く。紅玉の酸味が飛んで、そこそこおいし。ほほほ。 レシピを見るとサラダ油80ccとある。ケーキが油でじっとりしてしまう。ふんわり感に欠ける。油はレシピの半量もしくは1/3ぐらいでいいのかも…

今昔

▼SNSで「柔らかくて丸いのが偶数、硬くて尖っているのが奇数」という書き込みを見た。なんとなくわかる。黄色は偶数で、青は奇数というイメージがある。でも、7だけは赤い気がする。 ▼本をAmazonで注文しようとしたら8000円もするので悩む。高いなオイ。需…

ブレない

▼この冬、初のミカン。まだ甘さは足りないものの香りがよかった。こうして一歩ずつ冬が近づいてくるのだな。 ▼将棋の藤井聡太三冠が竜王戦に勝利し四冠へ、というニュースを見る。 世界の半分を手に入れてしまったな。などと初代ドラクエの竜王にかけて書い…

起動

▼押し入れからコタツを出した。毎年、出そうか出すまいか悩むが結局出すことになる。布団や毛布を重ねた奥に、超絶技法によって収納されているので出すのに一苦労なのだ。よっこらせと出し終えて居間にセットする。コタツの脚は一つが折れかかっている。父親…

ゲーム、映画、本など

▼間違えてリンゴの紅玉を買ってしまったのでリンゴのヨーグルトケーキを作る。紅玉は酸味が強いので、パイやケーキにして熱を通すと甘みがでて美味しくなる。ホットケーキミックスと混ぜて焼くだけという手軽さ。 そこそこ美味しいのだけど「でしょうね~」…

投票に行った

▼小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に落ちたニュースを見る。なんでもかんでも報道されてかわいそう。自分に置き換えてみれば、受験や入社試験や資格試験に落ちたのを全国ニュースで報じられたらあまりに恥ずかしい。容赦なく報道され、批判されている。…

出てこない

▼「10月の最後にある、あれなんだっけ? 悪魔の日みたいなやつ」と、アルバイトの女の子に訊ねた。「ハロウィン? ハロウィンて言葉出ないのヤバくないですか」と言われる。歳をとると言葉も出なくなる。若い人たちに介護されながら生きているのを感じる。…

パソコンを買った

▼パソコンの異音がひどいので、ついに新しい物を注文した。選んでいる最中に異音がしてきたので、焦って選んでしまった。この選択がこの先5年ぐらい効いてくる。今更いっても時すでに遅しですけど。もう買っちゃったんだもの。 よくわからないがファンとCPU…

パソコンを買いたい

▼あまりの寒さに電気ストーブを出す。ステンレスの桟をはずし、ほこりを掃除する。電源を入れると、取り切れなかったほこりがヒーターに焼かれて焦げる臭いがした。冬の味覚でもなく、吐く息の白さでもなく、焦げたほこりの臭いで冬を感じる。今年も残りあと…

野球が好きだった人たち

▼頼んでもないのに来るんだよ、冬は。寒し。布団のなかでうだうだしていたい季節になった。 「俺たちの仕事に創造性なんていらねぇんだよ! アンパンマンの顔を作るみたいに何も考えないでおんなじ物作ってりゃいいんだよ!」と、えらい剣幕で怒られる夢。と…

豚は鳴き声以外捨てるところはない

▼寒い日にカブのクリームシチューを食べると幸せな気持ちになる。ほほほ。カブの甘味が美味しい。温かいものが嬉しい季節になってきた。 ▼ドイツのことわざに「豚は鳴き声以外捨てるところはない」というものがある。豚は全部美味しく食べられるという、その…

魅力

▼知人のSNSを監視して、その生活が自分よりうまくいっているのを見て妬むのが趣味の卑屈くんが嬉しそうに寄ってきた。彼が嬉しそうなときは、周囲になんらかの不幸があるとき。実写版疫病神を撮るときは是非主演で。 卑屈くんと話していたら、新入社員の出木…

倫理観の敗北

▼いつもと違う餃子を焼いてみた。他の料理と同時進行だったこともあり餃子が焦げた。餃子は羽根つき餃子で、うまくいけばフライパン一面に片栗粉の羽根ができたはず。羽根が全部焦げた。羽根つき餃子を買って、羽根の部分をすべてはがして食べる。なんだろう…

海までの道

▼このまま寝ていると明日のご飯がないと思いながらうだうだする。しかし、今一つ買い物に行く気もしない。 そして日は暮れた。家に残っている食材をあさると、新興宗教にはまっている伯母がもってきてくれた青汁の粉が出てきた。ベーコンとエリンギがあった…

酒のトラブル

▼明日、台風がくるらしい。網戸の破れを補修し、きしむ戸棚のちょうつがいに油を差し、革靴を磨く。風で植木が飛ばないようにベランダの隅に寄せた。ひっくり返った蝉の死骸を見つける。蝉の体は思いのほか軽い。夏の忘れ物のような蝉を植木に埋めた。どれほ…

マリトッツォ

▼マリトッツォを食べる。シュークリームのようなものかなと思ったら、だいたいシュークリームのようなものだった。 とにかく甘い。クリームに埋もれて死にたい人向けの食べ物。「マリトッツオ」か「マトリッツォ」か、わからなくなってしまう。「マリオも大…

子供電話相談室

▼気温が30度を超えた。真夏のような暑さ。今日は7キロほど歩いたので、腕が軽く火傷をしたみたいに赤くなった。 スーパーに行くとぶどうのシャインマスカットが売っている。だいたい2000円から4000円ぐらいなのだけど棚の半分以上売れていた。意外と景気…

ルンバを持つ男

▼お掃除ロボット ルンバを買うか迷う。ルンバを持っている友人が言うには、ルンバが本当に便利というわけではない。ただ、ルンバを使うためにはルンバが問題なく動き回れるよう、部屋は片付いてなければならない。だから自然に物を片付けることになる。物が…

序列

▼台風。やけに蒸し暑い。 ガス台の五徳が一本折れ曲がっていたのを直す。いつ曲がったのだろう。どうも鍋が傾くと思っていた。ペンチで捻じ曲げたらきれいに戻った。今日やった労働はこれだけ。あとは息を吸って吐いて吸って吐いてここに至る。 週に一度プリ…

方向音痴撲滅委員会

▼前回に引き続き、撃ち合いのゲーム『FAR CRY3』をやった。どのゲームでもクエストというのは似たり寄ったりで、どこそこへ行って敵を倒してこい、みたいなものである。だがこのゲームはセリフが少し変わっている。クエストの依頼主は風貌もしゃべり方も怪…

彌生

▼偏頭痛の日。目の裏から頭の右奥に抜ける痛み。右の奥歯までもなぜか痛む。高校ぐらいから断続的に続いている。痛くて何も手がつかない日というのが3カ月に1度ぐらいある。父も若い頃、頭痛持ちだったという。だが大人になったら治ったらしい。ということ…