玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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マリトッツォ

▼マリトッツォを食べる。シュークリームのようなものかなと思ったら、だいたいシュークリームのようなものだった。

 

 

とにかく甘い。クリームに埋もれて死にたい人向けの食べ物。「マリトッツオ」か「マトリッツォ」か、わからなくなってしまう。「マリオも大好き マリトッツォ」と憶えることにした。語呂合わせで憶えようとするのは受験生の頃から変わっていない。「イチゴパンツで討ち死に 本能寺の変(1582年)」である。

 

大事なことはたくさん忘れてしまった。幼馴染とつくった秘密基地、初恋の人の顔、会社の先輩からかけられた言葉、亡くなった祖父母の思い出。もう記憶の遥か彼方にあってぼんやりとしている。でも「イチゴパンツで討ち死に 本能寺の変」だけは忘れないのだ。そこにあらたに加わった「マリオも大好き マリトッツォ」。そもそも憶えなくていいのでは。もっと他に憶えておかなければいけないことがあった人生。

 


 

 

 

▼コロナワクチン接種の2回目を終えた。これで私もワクチン2回目人間。これからは1回目人間と無接種人間を見下して差別していくぞお! えいえいおー!

 

おや、これがワクチンの副反応か。思ってもいないことを書いてしまうな。気を付けないと。2回目接種は1回目とは違い、会場がずいぶん込み合っていた。まだ前の時間帯の人たちの受付が終わっていなかった。副反応は1回目よりも重い。翌日、接種した腕が上がらないのは前と同じだが、腋の下がずきずきと痛む。頭痛、足がつる、背中や首の筋肉痛、人の悪口がとまらない、などなど。

 

ともかく打ち終えたことでほっとした。ワクチンの有効期間は半年らしいし、これから半年ごとに打ち続けていくのかな。生活が少しずつ変わっていく。生きているとだいたい10年おきぐらいに価値観が変わる出来事がある。2001年同時多発テロ、2011年東日本大震災、2021年コロナ。コロナは2019年ぐらいからですけど。

 

勝海舟は10年先のことはわからないと言ったけど本当だな。2031年ぐらいにまた価値観が変わる予測不能の出来事が起きてもおかしくない。できれば楽しいことがいいけれど。宇宙人襲来、猫がしゃべりだす、あたりに期待している。

 

そういえば先日、ワクチンパスポートのことを書いたが接種券をよくみると臨時の接種済み証明書になっているんですね。これで十分だし、新しくサイトやら何やら作らなくてもいいように思える。

 

 

 

▼ワクチンの副反応で調子悪いということにしてゲーム『シヴィライゼーションⅥ』をやる。とりあえず初期設定で1度クリアした。敵AIの思考が単純すぎるような。同盟を組んで強敵に対処するということもなく、全部の国家が全方位にケンカを売るようなオラオラ外交を展開している。そのせいで勝ちやすくはあるのだけど。あと辺境の蛮族が強すぎる。蛮族なのに最新の駆逐艦とか潜水艦持ってるの、なぜ? やめて。

 

 

複雑なゲームなのでまだシステムを把握していない。軍事ユニットを量産して超軍事国家となり、世界を制覇することを目指す。わりとすぐに軍事ユニットの維持費用で破産しかかる。やはり国家予算の半分が軍事費になってはいけないのだな。第二次大戦中の日本のようなプレイはダメだったか。大陸は制覇したものの、お隣の大陸を攻めるのが面倒だったこともあり、ここからは科学勝利を目指す。火星にロケットを飛ばせば終わりなのですが、ここからが長かった。勝利は確定しているものの機械的な作業。シミュレーションは1/3ぐらいで勝利と敗北が決定するので、土地の支配率半分ぐらいでゲーム終了でもいい気がする。めでたく火星にロケットが飛んだ。1ゲーム10時間ぐらいかかるのでなかなか気軽にはできないが面白かった。また、敵の射程外から長距離ミサイル撃ち込んで楽しく一方的に勝ちたいな。

 

 

 

▼映画の感想『ミッドサマー』を書きました。田舎の奇祭に行ったお話。ホラー映画『へレディタリー/継承』のアリ・アスター監督作品。ホラー映画っぽくない新しいホラー映画。なんつー奇妙なもの作るんだ。万人にお薦めとはいきませんが私は好きです。映像が美しいのもいいですね。