玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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子供電話相談室

▼気温が30度を超えた。真夏のような暑さ。今日は7キロほど歩いたので、腕が軽く火傷をしたみたいに赤くなった。

 

スーパーに行くとぶどうのシャインマスカットが売っている。だいたい2000円から4000円ぐらいなのだけど棚の半分以上売れていた。意外と景気いいのかな。シャインマスカットの甘さは人をダメにする。あれは覚醒剤に準ずるので禁止したほうがいい。「人間やめますか? シャインマスカットやめますか?」だ。昭和生まれしかわからないことを書いてしまった。このブログ、何歳ぐらいの人が読んでいるのかな。誰向けなのかは考えないで書いてこ。

 

シャインマスカットは高いのでパスして、ジャズというニュージーランド産のリンゴを買う。今年から出回っている小ぶりな品種。一人で食べるにもいい量。甘すぎず酸っぱすぎで、いいバランス。今後、流行る予感がする。というか、私が買うぐらいだからもう流行っているのかな。

 

 

 

▼大人たちの醜い争いに嫌気がさしたとき、ラジオの子供電話相談室を聴くことがある。「どうしてパンツを穿かなければいけないのですか?」というかわいらしい声の質問だった。質問者の男の子は、面倒なので家ではズボンだけでパンツは穿いてないという。

 

対応した先生は、あっさりと「科学的には穿かなくていい」と答えていた。いや、科学的にはそうかもしれないですけど。でも、穿かないで外に出ると法的に大変なことになるから穿いた方がいいとも答えていた。「法的に」って、小さい子にはわからないだろうよ。質問者の「お兄ちゃんも穿いてない」というのは笑ってしまった。思わぬところで巻き込まれる兄。もらい事故である。先生も「僕もホテルでは穿きません」という、まったくいらない情報を発していた。すばらしい番組。全国民に聴取を義務付けてほしい。

 

 

 

マイナンバーカードを受け取ってきた。いるんだかいらないんだかよくわからないマイナンバーカード。おそらくいらないのではないか。5000円くれるという目先の金に目がくらんで作ってしまった。目先の金に弱いんだ。今なら税込み9800円で人殺しも請け負っている。しかし、マイナポイント(5000円分)のもらい方がよくわからず辟易する。たぶん半分ぐらいの人が面倒臭さに負けて挫折するのではないか。そういう狙いだったりして。

 

マイナンバーカードを受け取るときに役所の人から聞いたが、ワクチン接種済みを証明するワクチンパスポートはマイナンバーカードを使用して交付される予定らしい。そんなことしなくても、ワクチン打った人にその場で証明書を発行して行政のハンコを押せばいいのでは。わざわざ接種者の家にワクチンパスポートを発送しなくてもいいし、特別なサイトを作る必要もない。お金もほとんどかからない。サイトを作らなくても、いくらでも運用の仕方で工夫できそうだけど。

 

今頃、マイナンバーでワクチンパスポートを発行するサイトが作られているのだろう。この仕事を受注したエンジニアが上のような方法を思いつかないかといえばそんなことはない。すぐに頭に浮かぶだろうし、もっと他にいいやり方を思いつくかもしれない。だが、それを言いはしない。そんなことをすれば仕事がなくなる。

 

元上司と打合せに行ったとき、仕事をくれる相手に「この仕組み、そもそもオンラインでやる必要ないですね」とか「新しく作らなくても既存システムの改良でできますね」などと、どんどん仕事をつぶしていた。商人として誠実でまっとうな姿勢かもしれない。しかし、社長は激怒していた。結果、元上司は最初の打ち合わせには連れて行ってもらえなくなった。仕事の受注が決まってから出番というわけである。とても変わった人だった。技術者としては凄腕だったのだろう。というのも、あまりにレベルが高いので私では正確な評価ができないのだ。原理的に下の人間が上の人間を評価するのは難しい。ただ、私が悩んでいる問題を相談したとき、いつも鮮やかに答えを出すのでそう推測するだけである。漫画などで見るマッドサイエンティストは本当にいるということを教えてくれた人だった。

 

「やっぱり癒着とワイロでどんどん仕事とってかないとダメだよね~」と、よく言っていた。思ってもいないことを平気で口にする人で、とても楽しかったな。

 

 

 

▼週末にはコロナワクチン接種の2回目がある。この日のブログが彼の最後のブログだったのです‥‥とならないようにがんばりたい。縁起でもないこと書くなという。