玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

パンダ

▼『おくりびと』の中国版ポスター。

桜の花や富士山に気づいて「ああ」となる。こういう発想はありそうでなかなかないですね。すてき。

 

 

 

▼パンダのことがずっと気になっていた。上野動物園で今年6月に生まれた双子のパンダ オスのシャオシャオとメスのレイレイは、来年1月12日に公開されるという。パンダが双子を生む確率は高く50%ぐらい。だが、せっかく双子が生まれたとしてもパンダの親は1頭しか育てないことが多い。そこで動物園では母親パンダが寝た瞬間をみはからって、子供をすりかえて育てたのだという。だから常に母親パンダの元には1頭の子しかいなかった。他の1頭は動物園のスタッフが世話をし、翌日またうまくすり替えるのだとか。大変な思いをして世話をしたのですね。

 

母親と、成長した双子が一緒に遊んでいる場面をニュースで見た。双子が大きくなって育児放棄の心配がないと動物園が判断したのだろう。だが、待てよと思う。どこかのタイミングで母親は双子と同時に対面したことになる。今まで1頭だったのに急に2頭に増えたことをどう考えるのだろう。「なんか増えたな。そういうこともある」と自然に受け入れるのだろうか。いくら動物とはいえ、子供が急に増えたら怪しむのではないか。画面では母親パンダはどちらの子供もかわいがっていたけれど。どうも納得がいかない。

 

母親パンダに「最近変わったことありましたよね? それもすごく大きな変化ありましたよね?」と問い詰めたい。笹食ってる場合ではない。

 

 

 

▼パンダのことはいいんだ。パンダのことはパンダに任せておけばいい。前回書いた伯母(上から3番目の伯母)である。12月に手術をする予定だったが病院が見つからない。伯母はある宗教に入っており輸血ができない。医大でも手術を断られてしまって病院を探している。もっとも、断られたといっても執刀医である外科の先生からはOKが出たのだが、麻酔の先生がうんと言わないのだとか。麻酔の先生の力というのはかなり強いらしい。

 

その麻酔の先生、他の人に変えてもらえばいいんじゃないの? と思ったがどうもそうはいかないようなのだ。恐るべし、麻酔の先生。2番目の伯母が手術をしたときは、その病院のシステムがそうなのだけど、自分の血液をある程度溜めておいて輸血用血液にするやり方だった。2番目の伯母は無宗教。今回もその方法を使えばいいと思った。だが、その宗教の教えでは自分の血液の輸血もダメという。ははは。そんなバカな。

 

そんなバカなということで、伯母は死んでしまうのかもしれない。なんというか、もう、本当にやりきれない。手術してくれる病院が見つかりますように。