玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ブレない

▼この冬、初のミカン。まだ甘さは足りないものの香りがよかった。こうして一歩ずつ冬が近づいてくるのだな。

 

 

 

▼将棋の藤井聡太三冠が竜王戦に勝利し四冠へ、というニュースを見る。

 

 

世界の半分を手に入れてしまったな。などと初代ドラクエの竜王にかけて書いた人が多いだろう。私もブログで書いてますけど。現在の将棋は叡王というタイトルが加わって8冠になった。藤井さんは19歳でもうその半分(4冠)を手にしている。恐ろし。

 

今のドラクエの竜王は上のような感じなんですね。私の子供の頃は下だった。なんだかかわいいな。グラフィックの素朴さを想像力でおぎなっていた時代。なんにでも想像力を駆使していた。とにかく素材が乏しかった。自慰をするとき、辞書で猥褻な言葉を引いて興奮していた時代。辞書ニー。その使い方は個人によると思います。品位を欠いたことを書いてしまった。

 

 

そういえば文字は容量の都合上、全部ひらがなだった。ドラクエに漢字が入るのは、ハードがファミコンからスーパーファミコンへ移行した『ドラクエ5』以降になる。隙あらば昔のことを語ろうとするのはジジイの悪いところ。ドラクエがどこまで発売されているか検索したら11だった。ずいぶん遠くへ行ってしまった。もうそんなに出ているのか。私がクリアしたのは9までだからなあ。そこそこやっていた。追いつける気はするけど、追いついていいかわからない。

 

 

 

MapCrunch

画面左上の「GO」というボタンを押すと、Googleマップでいろんなところにランダムで飛びます。日本のように建物が密集しているところなど珍しく、ほとんどが開けた平野なんですね。どこまでも続く舗装されてない道も当たり前。ボーっと見続けてしまうな。平凡でなにげないけど、きれいな場所がたくさんある。こういうサイトが好き。

 

 

 

▼打ち合わせに参加。これまでのやり方を突如くつがえして、まったく違う方法をとりたいとの提案だった。今までの作業が無駄になることもあり、荒れに荒れた。言い出した当事者は勇気がいっただろうなと感心した。私はその提案に賛成したが、多くの人は反対した。それもわかる。「そんなにブレたら仕事にならないですよ」という人がいた。

 

ブレるというのはその会議上、何度も耳にした。ブレない生き方という言葉も聞いたことがあるけれど、いい意味で使われることが多い。でも、言葉の勢いの良さに酔っている感じもする。そもそも、最初から最後まで考えが変わらない人などいない。変わらなかったら一切進歩がない。ブレないとか、芯があるとか、筋が一本通っているとか、勢いのある言葉を使いたいだけに聞こえた。勢いのある言葉には注意したい。

 

物事にはそれぞれ目的があるが企業の目的は利益追求。利益をあげるのにもっともいい方法は何かと考えれば、方針転換が最良なら、ブレていると言われようが方針を変えねばならない。ブレるとかブレないとか言葉の問題はどうでもよろしい。それに言い出した人を責めると、今後「このままだとマズいな」と思っても、言い出しにくくなってしまう。みんながみんな、内心「これはうまくいかない」と思ったまま崖っぷちまで行進して一緒に転落してしまう。反対意見を言い出した人を過度に責めるのもよくない。たとえ作業量が増えようと。

 

この方針転換でもっとも作業量が増えたのは私である。だが彼の決断は正しいし支持したい。一週間前に言ってもらえればもっと良かったし、あと「いつかあいつを埋める」と思ったのも本当だ。私の感情などどうでもよろしい。それはそれとして、である。

 

 

 

▼映画の感想『家(うち)へ帰ろう』を書きました。珍しいアルゼンチン映画です。かつてホロコーストを生き延びたおじいちゃんの最後の旅。いろいろと考えさせられる作品。面白いかどうかは、かなり人を選ぶかと思います。私はそうでもありませんでした。おじいちゃんがオシャレ。