玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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投票に行った

▼小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に落ちたニュースを見る。なんでもかんでも報道されてかわいそう。自分に置き換えてみれば、受験や入社試験や資格試験に落ちたのを全国ニュースで報じられたらあまりに恥ずかしい。容赦なく報道され、批判されている。小室圭が何かしたのか。小室圭に村を焼かれた人間が多すぎる。

 

 

 

▼投票所へ向かう道、散歩中によく会う人とすれ違った。夏場はいつもホットパンツをはいて、すらりとした長い脚を出している。脛毛などはなく、小麦色にきれいに焼けている。ただ、この人、頭は白髪だし、70歳ぐらいの男性なのだ。もちろん人が何をはこうが勝手なのだけど毎回、きれいな脚とのギャップでギョッとしてしまう。今日すれ違ったとき、ホットパンツではなく長ズボンをはいていた。

 

「あの人が長ズボンをはいたら冬」。この地域の風物詩のように語られているのではないか。近所以外、知り合いがいないので知らないけど。もっと別の風物詩がよかった。

 

 

 

▼選挙だった。選挙前の世論調査では投票率が上がりそうとのことだったが、蓋をあけてみれば戦後三番目に低い水準の投票率だった。世論調査と実際の投票率がちがうことはよくあるらしい。なぜ乖離が起きるのだろう。世論調査の電子音声が人間の声だから、答える方も「投票に行く」と無駄な見栄を張りたくなるのかもしれない。堂々と「選挙に行かない」と答えれば、何も考えてないみたいだしな。電話の向こうに質問者がいるわけでもなく、番号を押して回答するだけですが。

 

人はつまらぬ見栄を張るもの。音声はもっとロボっぽいやつ、しかもポンコツっぽいやつがいいのではないか。「ピーガガガガ……ヨロンチョウサヲ カイシシマス…… ゴ、ゴキョウリョク、オ、オネ、オネガイ、シマ……シマ、ス……」。昭和の頃、想像されたポンコツロボである。めちゃくちゃに噛みまくれば、答える側も「投票に行かない」とはっきり答えられるような。こんなポンコツに見栄を張っても仕方ないという。今こそ昭和ロボが求められている。

今回は自民と立憲が議席を減らし、維新の会が選挙前の4倍近い議席を獲得した。大阪はコロナで東京の2倍以上の死亡率で、維新の会が過去に病床を減らしたことも報道された。それでも関西では強い支持を受けているのだな。不思議な気がした。

 

 

 

▼新しいPCを買った。ワクワクしてしまうな。以前は新しいPCになったり、OSの再インストールをすると環境構築だけで半日以上もかかった。ボーっとパソコンががんばっているのを眺めている時間が多かった。のんびりした時代。これはあれか「俺の頃は東京ー大阪の出張が泊りがけだった」とおじさんの話を聞かされる若者みたいなものか。

 

今は、普段使っているメールアドレスですべての認証が行われるので驚いた。Windows8ぐらいから、そうだったかもしれない。環境の引継ぎ作業は楽なものの、もしメールを受信できない環境だったらどうするのだろう。認証されず、設定ができない。PCはともかく、携帯が使えないことはあり得ないという判断なのかな。Webメールも見られないガラケーの原始人は、どうやってセットアップしているのだろう。私ですけど。

 

無線LANは生きていたのでKindleからGmailに入って認証コードをもらって、コードを新しいPCに入れて事なきを得た。平家でなければ人でなし、スマホ持たざれば人でなしの時代。妖怪としてがんばって生きてこ。