玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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Yahoo! ニュース8番目の意味のなさ

▼年末、焼き餅に大根おろしをかけたものを食べる。餅は1個を半分に切り、油を少し入れてフライパンで炒める。少し焦がすと香ばしい。大根は皮をむいてすりおろし、余分な水を捨てる。完全に水は捨てきらず、少し残しておいたほうが餅にからんで良い。大根おろしに、めんつゆ、しょうがを加えたものを餅にかけるだけ。

 

材料(二人分)料理時間10~15分。

・餅 3個

・大根 100g

・めんつゆ 大匙1

・生姜(チューブなどでよい) お好み

 

あっさりして美味し。年末年始、贅沢な食事で胃が疲れた方によいかも。私はいつもどおりの食事で胃が疲れてないが、これを食べた。胃が疲れたいもの。

 

 

▼伯母のところへお歳暮を贈る。口が達者で、やたらに押しが強かった伯母も、今やボケてしまって意識も混濁、寝たきり生活を送っているという。伯父から二か月ほど前「寝たきりで頭がボケちゃって、もうあまり話もできない」と連絡をもらったときはショックだった。伯父は介護をしながら買い物に出るのも大変そうで、電子レンジや湯煎で温めて食べられる魚の切り身セットを送った。

 

置き配にはせず、届けてくれるようきちんと確認して指定したが、私のところには「ちゃんと置き配しました!」とメールで、伯父の家の玄関に置かれたお歳暮の写真が送られてきた。おまえ‥‥と思ったが、配達も年末は忙しいのだろう。仕方ない。盗難の恐れもあるので伯父の家に連絡すると、寝たきりのはずの伯母が電話に出た。ボケて話せないはずが、置き配のことを伝えると「ちょっと玄関みてみる」と荷物をとってきた。フットワークが軽い。寝たきりで動けないと聞いていたんですが。

 

たしかに少し前は調子が悪かったらしいが、今は元気になったらしい。「さては地獄から追い返されたか」というと「バカ、生意気な」と、私のオムツを替えた話をしだした。生意気いって申し訳ございませんでした。一生反省します。だから、その話やめとこ。美味しいお魚たべる? よいお年をお迎えください。マジでマジで。心の底から。

 

 

▼年末ということで、どういう顔で聞いたらいいかわからない話でも。もう10年ぐらい前だろうか、忘年会のときのこと。あるお金持ちと一緒になった。飲み会の会場に移動するとき、今読んでいる漫画について彼に話した。彼は「面白そうだね」というと、さっとコンビニに入って私がいった漫画を5,6冊買って出てきた。人気がある本だったのでコンビニでも置いてあったのだろう。

 

彼は飲み会の最中、誰とも話さずに漫画を読み耽っていた。会場を出た後、私に「だいたいわかった。面白かったよ」というと、その漫画をコンビニのゴミ箱に捨てようとする。本が捨てられてしまうのもなんだか残念なようで、慌ててその本をもらうことにした。本というのはただの情報にすぎないのはわかるが、どうしても本が粗末にされることには抵抗がある。

 

いざもらったものの、私も鞄を持っておらず家までこの本を抱えて帰るのも面倒だった。飲み会のメンバーと解散した私は、中古品買い取りをしているブックセンターに本を持ち込んだ。お金はいらなかったが、捨てるよりも誰かが読んでくれればいいと思ったのだ。

 

買い取り査定を依頼して待っていたが、なにやら奥の方で店員が言い争っているのが見えた。何で揉めているかはよくわからなかった。店員の一人は、私の受付をした店員をなだめているように見えた。店内放送で名前を呼ばれ、買い取りカウンターにいくと店員が放り投げるようにお金をトレーに置いた。びっくりして店員を見ると、ものすごい形相で私を睨んでいた。あとにもさきにも、あれほど直接的で憎しみのこもった眼差しを向けられたことはない。あまりにも明確な敵意で驚いてしまった。

 

腑に落ちないまま店を出かけたが、そのとき閃いた。お金持ちの彼は漫画をコンビニで買ったが、コンビニで会計すると書店と違ってスリップといわれる注文カードを抜かないことがある。

売った本にも恐らくスリップが入ったままだったのではないか。つまり、私はそこら辺のコンビニか本屋で漫画を万引きしてきて、注文カードも抜かずにこの店に売りに来たと誤解されたのかもしれない。普通は最新刊も含め、スリップが挟まったままの本を売りにくる客はいないだろう。店員が揉めていたのも、ひょっとしたら私を警察に通報するかどうかで揉めていたのかもしれない。これは私の推測でしかなく、まったくの誤解かもしれないが、そうならば店員の態度にも納得はいく。

 

すると、あの店員は正義感から怒っていたわけで、その気持ちは理解できる。ただ、ここでカウンターに戻って説明するのもなんだし、また、彼に向って微笑んだり、親指を立てたりすれば、万引き犯が煽っているようなので、それもできない。結果、すごすごと店をあとにした。

 

先日、偶然その店の近くを通りかかり、正義の店員がいた本屋はどうなっているかと思ったら駐車場になっておりました。寒風が吹きすさんでいた。サブスク、電子書籍の時代、中古屋が生き残るのはとても難しい。さて、なんともいえない微妙な気持ちになっていただけたでしょうか。その気持ちを抱えたまま年を越してください。は~い、終わり終わり、解散!

 

 

▼オンラインゲームMarvel SNAP

もうあまりカードも引けず停滞期に突入。ウォン引けないと、デッキ構成このままかな。いつ出るのか。

 

4ターン目までカード枚数を増やす→5ターンでデビルダイナソーかアイアンマン出して攻撃力あげる→6ターンは、ミスティークでデビルダイナソーかアイアンマンをコピー。ムーンガールでミスティークを増やしていると2枚出せることも。こればっかりである。

 

 

▼毎度のごとく、はてなブログのAIにタイトルを提案してもらう。

「口が達者な伯母へのお歳暮。寒風吹く中古屋の生き残りを考える」

 

生き残りを考えるて、もうつぶれてるんですけど。しかし、AIにタイトルをつけさせると、わたしだったら興味を惹かれないタイトルばかりつけてくる。どうも、それは私が読みたい日記と乖離している気もする。はて、そもそも私が読みたい日記とはなんなのか。それはなるべく無意味でどうしようもないものが理想。いうなれば、Yahoo! ニュースの末、8番目に載るニュースの意味のなさを目指したい。

たとえば、こういうもの「長渕剛の妻 夫は『亭主関白』」。そりゃ、そうだろうよ。長渕が亭主関白じゃなくてどうする。心底どうでもいいし、クリックしたくない。来年も、このどうしようもなさを目指していく。

 

みなさま、良いお年を。