玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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かわいいを知りたい

▼今年初のスイカ冷やし中華を頂く。美味し。ほほほ。

 

冷やし中華の具は椎茸と油揚げ、茹で卵、ハム、キュウリ、トマトなどが載っていた。かなり手が込んでいる。椎茸と油揚げは甘く煮こみ、卵は茹でる。タレはかつお節を煮詰めたダシでとっている。当然、麺も茹でる。暑いのにずいぶんと火を使う作業が多い。鍋を4つも使っているんだから大変。冷やし中華は具を適当に並べたように見えて、かなり手間がかかり、その割に評価されていない気がする。「冷やし中華」という名前が悪いのだろうか。適当に冷やしてみましたけど? みたいな軽さがある。「ビーフストロガノフ」などは、名前だけでなんか強そうなのが出てきたという重厚感が漂う。冷やし中華も、こういった強さが必要ではないか。ドルゴルスレン・ダグワドルジ冷やし中華のような。朝青龍の本名ですけども。冷やし中華、再評価していきたい。

 

 

 

▼中京テレビで爆笑問題の太田さんと、くりぃむしちゅーの上田さんのトーク番組『太田上田』が放送されている。その短縮版がYouTubeで配信されていて、たまに観ている。芸人は何か企画をやるより、普通に話している様子が好きなんですよね。そういう番組は少ないですが。ダウンタウンと長く仕事をしていた菅プロデューサーが関わっている。ダウンタウンも二人で話しているのが一番面白かった。

 

 

この回はゲストに三谷幸喜さんが来ている。もちろん面白かったのだけど、こういう面白さってなんだろうなあと考えていた。面白さにもいろんな要素がある。話の展開の意外さ、ツッコミなどの表現の巧みさ、滑稽な動き、表情の豊かさ、声の抑揚や勢い、そういった要素とは別に、かわいさというのが実はすごく大きいように思う。かわいさと面白さは親和性が高い。

 

かわいいを知りたい。かわいいにこそ秘密があるのでは。CanCamのようなことを書いていないか心配。面白さの一要素にかわいさが含まれていて、じゃあ、具体的にかわいさってなんだろうなあと考えれば、かわいさにもまたいくつもの要素が含まれることに気づく。かわいさは一つではない。「どうも」という言葉のように多義的な要素を持つ。どうもは、軽い挨拶でも使われるし、軽いお礼や謝罪、「どうもあれはなあ‥‥」という軽いぼやき、他にも使い道が多く汎用性が高い。

 

かわいさも容姿という目に映る要素の他、ずいぶんといろんな要素で構成されるのではないか。その一つが、無邪気さだとか、仲良く楽しげにしている感じがある。この動画も中年の三人が話しているだけなのに、面白さがありつつ、かわいさというのもどこか感じて、そのかわいさがまた面白さに繋がっているような。かわいさと面白さはどちらかがどちらかを包み込む包摂関係ではなく、不可分で、同一なのではないか。こういう無邪気さや、楽しげな様子は会話だけでなく、日記でも表現できないものか。目指すのは、かわいい日記だ。どうすれば文章上にかわいさが出現するのだろう。覚醒剤をやりながら、リンゴでウサギちゃんを作るのはどうだ。楽しげでかわいい。違法だけど。正解がわからない。

 

 

 

▼映画の感想『紅の拳銃』を書きました。日活アクション俳優、赤木圭一郎主演作品。かわいいおっさんが出てきます。