玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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手羽元のカレー

▼鶏の手羽元をコトコト煮込んでチキンカレーを作る。1時間半ほど煮込む。煮込むのは魔女的な喜びがある。鍋に向かって「ウヒヒヒ‥‥」と言いながらかき混ぜると楽しさが増す。レシピでは骨がするりと抜けるぐらい柔らかくなるとあったけど、そこまで柔らかくはならなかった。でも美味し。鶏のエキスがカレーに染み込むのだろうか。他に黒猫と、つばが広くて尖がった帽子があれば完璧なのに。

 

料理は結果がわかりやすくていいなと思う。本や映画ならば理解できないものにあたったとき、私には理解できない良さがあったのではとか、理解できるだけの基礎知識がなかったのではと考えてしまう。周囲の評判が良ければ、自分にとっては今一つでも「これはいいものだ!」と思い込むことすらある。でも、料理というのは食べてみればわかるわけで、誰が作ったとか、高い材料を使ったかなども関係ない。美味しい物は美味しいし、そうでないものはそれなりに。結果がすぐ出るという明快さがよい。何年か経って「実はあれは隠れた名作だった」ということもない。当たり前だけど。美味しいチキンカレーだった。また作ろ。

 

 

 

▼右まぶたに水疱のようなものができたので皮膚科に。去年も単純ヘルペスができたことがあり、その際は抗生物質を処方してもらいすぐに良くなった。診察してくれた皮膚科の先生は「うーん、ヘルペスかどうかわっかんないなあ。腫れてきたらまたいらっしゃい」ということで薬も出なかった。困った。土日は薬がもらえないので、ヘルペスは小さかったが早目に来たのに。

 

以前は違う皮膚科に掛かっていたせいか、先生が「今回はなんでウチに来たの?」と訊く。前の皮膚科は評判が良く、診てもらえるまで2時間半ぐらい待つんですね。その点、こちらは地元でもヤブと評判。15分もあれば診てくれる。症状もわかっているし薬さえもらえればいい。そんなこと言えるわけがない。「あー」とか「うー」とか、ごまかしてしまった。ごまかせているのか。

 

そんなわけで薬ももらえず、案の定、右まぶたの上は腫れてきたわけでブログを書いている場合ではないのかもしれない。ほらー、やっぱりヘルペスじゃんかあ! だからみんな駅前の医者に行っちゃうんだから。でも、よくわからないのに適当に薬だす医者よりかはいいのかもしれん。

 

 

 

▼映画の感想『パーソナル・ソング』を書きました。認知症の患者に思い出の曲を聴かせる音楽療法のドキュメンタリー。身内に同じ症状の方がいたりすると、いろいろ考えてしまいますね。

 

SFドラマ『ウエスト・ワールド』を観始めました。うーむ、海外ドラマの面白さよ。『エクスパンス』も良かったですが、これもねえ、本当によくできてますねえ。わかりやすいし面白い。娯楽のために作られた西部劇の世界ウエストワールド。人間そっくりに作られたアンドロイドたちが、客である人間をもてなすアトラクション。そこでは人殺しやレイプなど、あらゆる犯罪が容認されていたとかそんな話。