玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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同窓会に行かない

▼久しぶりにポテトチップスを袋ごと食べようとしたら、胃が「もういいです」となった。これが「もたれる」というやつか。今までの人生、もたれたことがなかったがついに私も。ベッドに入っても消化不良な感じで、胃のあたりがモヤモヤして寝つきが悪かった。大人の階段をまた一段のぼってしまったな。こういう階段、あと何段ぐらいあるのだろう。

 

 

▼同窓会に行かなかった。前の会社の同僚は「同窓会は勝ち組の祭典だから、歳とると行く人と行かない人がはっきりするよ」といっていた。そんなことあるのだろうかと当時は思っていた。同窓会といっても大がかりなものではなく、せいぜい7,8人ぐらいしか集まらない。マウントをとりたがる人も見当たらないし、もっともとりたがるのは私ではないか。そんな私も日々、自動販売機の下の小銭を集めることを生業としているのでマウントをとることもない。幼馴染の集まりなので独身者の肩身が狭いということもない。参加しなかったのは別の理由からだった。

 

ここ最近足が遠のいたのは、卒業アルバムを持ってくる人がいるから。アルバムを持ってくれば当時の思い出話になる。でも、その思い出話は何度もしたものだった。今これが楽しい、こういうことに取り組んでいるという話ならいいが、過去にすがっているようでどこかさびしい感じがするのだ。

 

自分が幹事ならばアルバムを持ってこないが、全部用意してもらって参加するだけの身で、思い出話をさえぎって別の話をしだすのも申し訳ない。それで「ちょっと忙しい」と集まりを断っていた。だがですね、片方の集まりには顔を出さず、もう片方の集まりには顔を出していた。そっちはアルバムを持ってくる人がいないのだ。

 

ある日、アルバムを持ってくる人から連絡があり「どうして参加しなかったの?」と訊かれた。私は多忙を理由に謝ったが「でも、別の方の同窓会には出てたよね」と指摘された。ふうむ。知っておりましたか。私は彼のことが嫌いでもなんでもないし、むしろ毎回幹事をやってくれて感謝している。困ってしまった。アルバムを持ってくるのが、過去にすがっているようで惨めな感じがするとはいえなかった。過去を振り返って、ああだったこうだったというのが楽しい人もいるし、それを否定するつもりもない。

 

結果、私は「ぐえええええ、ぐえええええ!」と怪鳥のマネを始めた。気が狂った感じで乗り切ろうと思った。そしてしばらくして「あ、電車が来た‥‥じゃ、また」と電話を切った。よし、乗り切った! と思ったが、当然乗り切ったわけもなく、彼とはそれ以来変な感じになってしまった。

 

その彼から正月に連絡があり、私が先日折り返して3時間ぐらい話してようやくわだかまりが解けた。そのことが嬉しかった。しかし、四十過ぎて怪鳥のマネで乗り切れると思った自分が怖いな。本当に頭がどうかしているのかもしれない。こうして、また私は大人の階段を一段のぼった。だが、アルバムを持ってくることについてはうまくいえず、今年開かれるであろう同窓会はどうしようか考えてしまう。おまえみたいなやつ、本当に誰からも呼ばれなくなるわ。毎晩泣いている。

 

二月半ば、花粉も飛び始めた。

 

 

▼Marvel Snap

相変わらず『マーベルスナップ』をやり続けている。インフィニティ到達用デッキ。まだ今期到達してないけど。

 

マーベルスナップにはコンクエストとランクマッチという二つのモードがあるが、この二つでは強いデッキが異なる。ランクマッチは一発勝負なので、平均して高いパワーが出せるデッキが良いように思う。上のデッキはウォンを軸にしたデッキで強くはあるが対策されやすい。ウォンがいるロケーションにコスモとかいう狂犬を置かれるとほぼ即死する。悲しい。駆除してほしい。

 

コンクエストは複数回の勝負なので対策されやすいがランクマッチならいける。コンクエストはメタカードを多く積んだデッキが有効かもしれないが、ランクマッチは自分のパワーを相手に押し付ける感じがよいのでは。あと、相手がボットの時がある。対戦に待ち時間がなくすぐ始まるのはボットの特徴で8キューブが取りやすいらしい。上のデッキでも問題なく勝てるが、パトリオットに換えてミスティークもいいかも。パトリオットは強いが、10点に強化されたホワイトタイガーを割られる恐れがある。

 

このデッキの欠点は面白くないという。そりゃ強いでしょうよというデッキで意外性も何もない。ネビュラ置いてストームで閉鎖し1ロケーション確保、ウォンでアイアンハート、ホワイトタイガー、ドゥームを二回使い、オーディンで最終ターンにさらにすべての効果を発動するだけ。ウォンがいるマスで勝つことが難しく、ここをブラックパンサーに替えることもできるが、それはそれで割られる恐れが。ウォン、ブラックパンサー、アーニムゾーラのコンボは200点以上出ることもあるが、10点、20点を争うゲームでそんなロマンコンボを狙ってもなという。これ狙ったら10回中3回ぐらいしか勝てず、勝率が落ちた。