玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ARKとか、いろいろ

▼3月はほとんど日記を書かずにいた。今月は激務で夜討ち朝駆け、まったく息をつく間もない忙しさ、というのなら仕方ないがゲームをやっていた。サバイバルゲーム『ARK: Survival Evolved』をひたすらやり続けてしまった。40時間も。小学生なのか。

ぺらじろうさん(LV24)と

見づらい画像だな。もうちょっと見やすく撮ればよかった。『ARK』は恐竜が跳梁跋扈する無人島で、家を建て、武器を作り、恐竜を飼いならし、どうにかこうにか暮らしていくゲームです。ちょっと油断するとあっという間にこちらが餌になってしまう。弱肉強食の世界よ。ううう‥‥ワニが怖すぎる。トラウマ。

 

苦労して作った拠点は破壊され、身ぐるみはがされ、裸一貫で再スタート。おぼろげな記憶を頼りに、肉食恐竜に襲われた場所に戻って見ると、そこには私と苦労を共にしたペラゴルニスのぺらじろうの姿が‥‥。お、おまえ、生きていたんか。あの襲撃から逃げ延びていたのか。飛行タイプの場合、襲われても生き残っていることがけっこうあるらしい。感動の再会だった。このあと別の場所で、ぺらじろうはあっさりやられるんですが。

 

だんだんと拠点も増え、今はようやく黒曜石採取に乗り出した。まだまだ序盤で恐竜に追い回される原人生活を楽しんでいる。たまらんのう!

 

 

▼大谷選手の元通訳 水原一平さんの違法賭博問題のニュースを見る。完璧なコンビに見えた二人でも、こういったことが起きるのだなと驚く。世の中には「あの人がまさか‥‥」ということがあるが、誰が何をやっても驚くことはないのだろう。大谷選手にしてみれば通訳だけでなく、ウォーミングアップの相手でもあり、ベンチでの話相手で、また七年来の友人でもあった。それらを一挙に失うのだから、本当に堪えたことだろう。

 

前の会社では、お金のトラブルで人が裏切る姿を何度か目にした。「あの人がそんなことをするなんて」と思ったのは最初の頃だけで、いつかそんなことはまったく思わなくなってしまった。お金が絡めば人はしたくないこともしてしまう。嘘や裏切りも当たり前に起こる。怒りというより、いつもさびしさや悲しさを感じた。私の元上司は「従業員と親しくなりすぎるな」と忠告してくれた。元上司もかつて同僚や部下と親しくなって、裏切られたことがあったのだろう。

 

でも誰かと親しくならないまま、冗談も言い合えないまま働いて、そこになんの意味や価値があるのだろうとも思うのだ。裏切られないにこしたことはない。でも、何がどうなるかなんて誰にもわからない。どんなに信用できると思った人でも、大谷選手のようなことは起こりうる。お金の管理は自分ですればいいと思うかもしれないが、そういったことに割く時間はなく、信頼できる相手に任せるしかなくて、その人が水原さんだったのだろう。

 

人から裏切られた傷は残るし、簡単には癒えない。特にそれが人の生き死ににも繋がることだと。その傷は一生癒えないのではないか。でもずっと人を拒み続けて生きるわけにもいかず、誰かを信頼したい気持ちはある。どこかで「絶対安全な場所」「絶対裏切らない何か」を求めている自分がいる。一方でまた「そんなものはないのかもしれない」とも思っている。それは傷つくことを恐れ、バリケードを築いているだけなのかもしれないけど。元上司の気持ちも、今なら少しは理解できる。ただ、大谷選手がご結婚されたのは本当に良かったように思う。こんなときに正直に話せる相手がいるのは大きな救いになる。

 

ここのところ特に顕著に思えるが、世間は人を完全な善もしくは悪に分けたがる傾向を感じる。大谷は聖人君子のように扱われ、やることなすことすべて正しいというような。完全な人など誰もいないことなど、みんなわかっているはずなのに。

 

ずっと大谷選手関連の報道は目にしないようにしていた。私は大谷選手のファンだが、その報道の多さに辟易することもあったし、どうでもいいニュースも多かった。私はグラウンドの上の大谷翔平にしか興味がない。犬の名前がどうとか、興味はない。大谷選手の結婚相手の報道も興味はない。奥さんが控えめで質素な方でとか、大谷は嫁選びも最高! みたいなニュースにもうんざりしていた。スポーツ選手と結婚して優秀な子孫を残してほしいみたいなコメントにも嫌悪感があった。

 

それは優性思想であり危険だといいたいのではなく、単に嫌なんです。人のパートナーについて、あれこれいうことが。自分たちには一切関係ないのだから。それでもあえていうなら、私は大谷にはギャルと結婚してほしかった。どうしようもない鬼ギャルと結婚してほしいし、なんならあやまんジャパンと結婚してほしかった。それで、大谷を聖人とまつりあげようとする人々に失望を与え、鉄槌を下してほしかった。大谷、なぜあやまんジャパンと結婚しなかったのだ。

 

大谷選手、結婚おめでとうございます。どんな裏切りにあっても、それでも私たちは信じ続けていくしかないのだろう。誰にも心を許さず生き続けるのは、あまりにつまらない。