玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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迎えに行く準備

▼日記のタイトル(画面上部)をAIで生成した。AIが考える玉川上水はこういう感じなのか。本物の玉川上水にはこういうなだらかな所はほとんどなかったように思う。玉川上水は両脇が崖のようになった上水道で、崖の高さは10メートルぐらいある。木が茂っていて虫が多く、陽当たりも悪くて、場所によっては蛇も出るしって、悪口になってきたな。良い所です、本当に。ええ。でも、タイトル画像のほうが良かったりして。

 

 

 

▼トイレの掛時計の電池を替えようとしたとき、手を滑らせて時計を落としてしまう。幸い時計は割れなかった。それは良いのだけど、時計を落とした際に壁紙をこすって5センチほどの傷ができてしまった。ぐおおおおお。目立つ。ちょっと前に給排水管の工事をした際、壁紙を張り替えてもらって、それからはきれいに使っていたというのに。

 

「トイレ 壁紙 貼り替え」で検索すると壁紙自体は1500円から3000円程度らしいが工賃をプラスすると3~5万かかるという。5万かー、PS5買えるのでは。トイレの傷を見るたび「壁、こすってしまったなあ‥‥」と思うのが悔しい。さりとて5万払って直したとして、壁を見るたびに「5万あれば、あれもこれも買えたのに~」と思うのも悔しい。直しても、直さなくても悔しい。この悔しさを消すには脳を焼くしかないのか。応急処置として、はがれかかっている部分の壁紙をノリで補修するとあまり目立たなくなった。あとは影のある部分を修正液で塗ってみると、ほとんど目立たなくなった。やり遂げた。5万得した。良かった、脳を焼かなくて! 簡単に脳を焼いてはいけないということを学んだ。

 

 

 

▼SYNCED(シンクド)

 

オンラインTPSのSYNCEDをやったりやらなかったり。最後までクリアしてしまいやることはない。飽きたかも。10/7~9の3連休で突然ユーザー数が増加した。宣伝はうまくいったもののサーバーがユーザーの増加に耐えられず、ログインできなかった。これはそのう、中の人が滅茶苦茶怒られるやつである。何度かメンテを繰り返し、ようやく一昨日辺りに直ったようだが減ったユーザーは戻らなかった。STEAMのゲームは接続数など細かいデータがSTEAMDBで公開されている。もうダメかもしれない。自分がサービスしてるわけでもないのに、勝手に落ち込むのやめよ。

 

SYNCED、いい所もあるが基本的に粗削りなゲーム。難しいステージはファミコンのような不条理な難しさでユーザーを甘やかさない。そこが面白くもあった。基本的には戦力値が低いとダメージが与えられず死にやすいので、せっせとこれを上げていくことになる。戦力10000ぐらいがもっとも面白い時期かも。13000を超えてしまうと、わりとどこでも一人でいけてしまうような。そうすると3人プレイの協力ゲームなのに、人と協力する必要がない。ステージが開始した瞬間、パッと3方向に散ってしまい、みな好き勝手やるという。その方が効率はいいんですね。しかし、これ楽しくないような。

 

芸能人夫婦はそれぞれ収入があって、だからかもしれないがわりと離婚しやすい気がする。無理して二人でいる必要もない。貧しいあの頃は支え合っていたのに。一個のコロッケを半分に分け合っていたあの頃が、実は一番楽しかった。SYNCEDはそういうゲーム。間違いない。

 

 

 

▼迎えにいく準備ということをたまに考える。前にも書いたかもしれない。この歳になって急にサッカーを観るのが面白くなった。日本人が出ていなくてもかまわない。夜更かししてプレミアリーグを観てしまう。その理由を考えている。

 

面白さというのは10で完成すると考えている。でも10にするには2つの要素が必要で、対象の面白さとこちらの理解力が必要であわせて10になる。落語などは落語の面白さが5だとすると、あとは落語を理解するための江戸時代の知識などこちら側の力が5ぐらい必要で、あわせて10になる。娯楽としては敷居が高い。バラエティ番組などはお笑い芸人が9ぐらいがんばってくれるので、こちらは日本語がわかるぐらいの1でも十分になる。映画などは昔のものや難しいものは、こちら側の努力が必要になる。

 

間口が狭い娯楽が、中に入ってみると奥行きが広いということはよくある。こういうものは、こちら側の努力、迎えに行く準備が必要な娯楽なのだろう。以前はサッカーを観ても面白さがまったくわからなかったが、いつの間にか私の中に迎えに行く準備ができていたのだろうか。不思議。なぜ急に面白くなったのだろうか。歳をとることで迎えに行く準備が整うことはあるのだろう。逆に、若い頃わかっていたものがさっぱりわからなくなる、そんなこともあるかもしれない。

 

アンパンマンのやなせたかし先生が94歳のとき「まだ死にたくねぇよ。面白いところに来たのに俺はなんで死ななくちゃいけないんだよ」といったのは有名な話ですが、まったくそのとおりだと思う。やなせ先生がどういった気持ちでその言葉を発したか正確にはわからないけれど。せっかくいろんな物事が少しずつわかるようになってきたのに、本当にねえ、なんだかもったいないんですよ。周りの人に「そう思わない?」と訊いても「全然思わない」といわれて驚く。そういうものなのか。ふーむ。いまだに1日48時間あればとか、寝るのがもったいないと思うがみんなそんなことは思わないのだろうか。

 

 

 

▼落語のことを書いたのでついでに。落語はやはり上手な人を最初に聞くのがいいように思います。自分に合う合わないというのもあります。私は志ん朝と志の輔が特に好きで、他に枝雀、圓生、馬生、米朝、円楽(6代目、楽太郎)などもいい。

 

古今亭志ん朝『唐茄子屋政談』『二番煎じ』

立川志の輔『みどりの窓口』『歓喜の歌』

 

あたりがお薦めです。

 

 

 

▼最近観た映画。短め感想。

『ハロウィン・キラー!』

タイムリープものにハズレなしと思って観たが‥‥。過去にタイムリープして、親が殺人鬼に殺されるのを助けたい話。ひとつ良かったのは親が思っていたより嫌な性格だったこと。過去に戻って、親から主人公が好かれて困惑するのは王道の展開としてあるが、そうではなくて親の性格が最悪だったというのは新しい。でも、そこまでひどい人間ではないというところに救いはあったけど。これが本当にどうしようもなく卑劣な人間で、自分が見ていたのは親の一面でしかなく裏では極悪非道の人間だったら、それでも親を救うのかというSFがあったら面白いかもしれない。

 

『生き埋め』

北欧サスペンス。親友の妻と不倫していたが、親友が炭鉱の落盤で生き埋めになってしまう。主人公は、親友が生き埋めになったことで本当に苦しんでいる。救助にいくためのトンネルを掘るには時間がなく、助ける術がない。その親友に向かって罪の告白をしようとするが、その場にいた同僚にマイクを切られてしまう。罪の告白が自分の心を軽くするためで、相手のために一切ならないとしたら。それでも告げるべきなのか。相手にとっては、真実を知らぬまま死んだ方が幸せなのではないか。難しいところ。

 

『オットーという男』

『幸せな独りぼっち』のリメイク。トム・ハンクス主演。リメイクはどうしてもオリジナルを超えられないのか。トム・ハンクス版もいいですが、やはりオリジナルの頑固さが良かった。

 

『安達としまむら』(シーズン1 全12話)

女友達が好きな女の子の話。繊細で脆弱すぎると感じるところも。しまむらのことが好きな安達視点の話かもしれないが、人間関係をあっさり終わらせてしまうしまむらに共感するところがあった。学校が変わったりすれば昔の友達と疎遠になって、それも正直なところそれほどさびしくなくて、新しい場所でまた別の友達とそれなりにやっていく。過去の友人たちは、みんな別の場所でそれぞれ楽しくやってくれてたらいいなという気持ちがある。特に会いたくもならない。私が冷たすぎるのだろうか。