玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

小のたまり場

▼自室の扇風機が不意に止まり、焦る。ついに壊れたのか。いつからこの扇風機が家にあったか記憶もあやふやだが、小学生時代から使っていたものだと思う。検索しても同じ商品がネット上に見当たらないぐらい古い。メーカーもよくわからない。かれこれ35年ぐらいは経っている。もう永遠に壊れないのではないかと思っていたがついに‥‥。クーラーは体が冷えすぎるので、寝るときは扇風機がいいんだけどな。とりあえず、はずせるパーツを全部はずして組み立て直す。パソコンはこれで一時的に動くことはある。長くはもたないけれど。分解して掃除して元通りにした結果、なにごともなかったように動いた。えらい。今年起きた出来事のなかで一番感動した。安い人生をおくっております。

 

長く使っている家電には愛着が湧く。名前つけようかな。もう少しで霊が宿る気がする。おまえは、あと30年はいけるはず。私が逝くか、おまえが逝くか、どちらが先なのだろう。私だと思います。

 

 

 

▼AI画像生成。

 

子猫を抱えた子供。何度か試したが、白猫があまりかわいく出なかった。選択したモデルにそもそもかわいい猫が入ってない可能性もあるのか。猫LORAを探してもいいのかな。ネット上の広告で、AIで作成されたものをかなり見かけるようになった。

 

腕を上げるためにリクエストを受け付けたいが、そもそもこの日記を読んでるの3人ぐらいだからな。あとはAIが読んでいる。

 

 

 

▼ラジオで伊集院光さんが、ある意見ややり方を評価する方法についてしゃべっていた。自分が嫌いな人がそのやり方を提案したと仮定して、それでも「悔しいが、まあ、そういうやり方もあるかな」と思えたら、その意見には価値があるというもの。それがダメな意見だったら「なにいってんだ、アホか」と思うのだとか。この評価方法、かなりいいんじゃないのかな。是非試してみたいやり方。

 

 

 

▼毎日のようにビッグモーターのニュースをやっている。日々、新しい不正が出てくるので感心する。自分と関係ない会社が何をやろうがなんとも思わないけど、それでもみょうに腹が立つことがあってなんでだろうと思った。自分の怒りのツボがまだ把握できていない。

 

保険の不正請求、ひどいパワハラ、社内いじめ、除草剤で店の前の草を枯らす、アホみたいなLINEなど、まったく腹は立たないものの、車を傷つけていたことだけは腹が立ってしまう。車屋なのに車をまったく愛してないことに腹が立つのだろうか。他はなんとも思わないのに、どうもこれだけは納得がいかないというか。怒りのツボがよくわからない。世間や法律と自分の怒りのツボがずれすぎると大変なのだろうな。私、不倫はまったく腹が立たないが煽り運転は死刑にしたくなるからな。

 

 

 

▼知人が結婚式に出席した話を聞く。新郎新婦が何度も別れてくっついてを繰り返し、大恋愛の末、結婚したというスピーチがあったという。その話を聞いて、はて大恋愛というのは何かなと思った。小恋愛がせいぜい。

 

やはり大というからには相当大きくなければならないのではないか。キャピュレット家とモンタギュー家のように両家が対立し、結婚を反対され、最後には二人が死んでしまうような悲恋。大恋愛というからには少なくともどちらか一人は死んでいてほしいもの。中恋愛だと、駆け落ちや包丁もって追っかけまわされるとかかな。となれば残りが小恋愛ということになる。これが恋愛判定委員会が定める基準。私ですけど。

 

お世話になっている会社に行き、人々の馴れ初めを聞いてまわる。「小ですね」「あ~、残念ながらそれは小」「箸にも棒にもかからぬ小だな」などと判定していたら、ものすごく怒られる。「ちゃんとした恋愛したことないくせに」「おまえがいうな」などなど。小の人たちって、すぐ怒るから嫌。「前に社長から聞いたけど、社長は学生時代モテにモテて、曜日ごとに担当がいて月から日まで毎日違う女の子と付き合ってたらしいよ」というのを聞く。あの社長が。そんなわけあるか。「それは虚言癖。病気なのでむしろかわいそう」といったら、小の人々はおおいに笑っていた。これだから小のやつらはなあ。

 

 

▼映画の感想『近松物語』を書きました。これこそ大恋愛の物語かもしれない。庶民が生きるにはつらい時代の話。