玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ファミコン40周年

▼アチアチムシムシの七月。トマトが大量に家にあった。暑さに負けずミネストローネを作ることにする。暑い時期、逆に熱いものを食べるということがある。暑い時期のカレー、ラーメンなども暑さを逆に吹き飛ばす。しかし、「逆に」とはならず、ごく当然に暑かった。そりゃ、そうじゃん。やらなくてもわかること。やはりミネストローネは冬に限る。手がかじかみ、息が白く凍えるような冬、暖炉の前で温かいミネストローネが食べたい。泣きながら大量のミネストローネを飲み続ける。

 

子供の頃、童話を読んで、そこに出てきた名前しか知らない美味しそうな洋食への憧れがあるのかもしれない。ミネストローネなど、ただのトマトスープなのだから、いざ作ってみれば「ま、こういうもんだな」でしかないが、それでも憧れる。ぐりとぐらが作っていた、体よりも大きなフライパンで作られたオムレツなどいまだに憧れている。4歳児なので。

 

 

 

▼ファミコン40周年。初めて買ってもらったソフトは?

やっぱり『スーパーマリオブラザーズ』が1位なんですね。当時はなかなか入荷せず、今では禁じられているが不人気ソフトとの抱き合わせなどでも売られていた。『スーパーマリオ』は人気タイトルで、友人の誰かは持っている。そうなると誰かから借りられるから、あまりカセットを買ってもらえない身としてはなるべくみんなが持っていないソフトを買うことになってしまう。貸しっこして、ソフトを貸し合うのが当たり前だった。今はダウンロード販売だから友達から借りることも、中古屋に売ることもないのだな。私が最初に買ったソフトは『高機動戦闘メカ ヴォルガ―ドⅡ』だったと思う。

 

 

みんなが持っていないのには理由がある。たいして面白くない。最初に買うには少し難しいゲームだった。普通のシューティングは被弾すれば死ぬが、このゲームはダメージが100を超えるまでは死なない。そして自機のダメージ値によって、回復したときにもらえる武器が異なるのだ。だからあえてダメージを受けてレーザーなどの強い武器をもらうなどの工夫がいる。シンプルさと爽快感に欠けるし、ちょっと面倒くさいのだった。

 

シューティングを買うにも『ゼビウス』『スターフォース』『ツインビー』とか、そういうわかりやすいのでいいんでないのと思いますけど。なぜ、こういう面倒くさいのを選んでしまったか。景色がきれいなのと音楽が印象的だったな。あとカプコンの『1942』も持っていましたが、ソフトを選ぶセンスが当時からなかった。ファミコンのカセットはたしか4800円から5800円ぐらいした。1本外してしまうとダメージがでかい。なにせ小遣い500円の世界で生きているのだから月収の10カ月分。月収20万だとすると200万ぐらいの買い物になる。クソゲーをつかまされたときは「ぢぐじょ~」と、布団の上で泣きながら足をバタつかせていた。トーワチキ(『名探偵ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』という歴史に残るクソゲーを出した)は、よく放火されなかったな。近所なら焼きに行ったと思う。なんなら今からでも行く。

 

 

 

▼環境構築しないでAI画像を生成できるサイト『PIXAI』。

 

暑いのでかき氷を食べる画像を作りました。AIって、かき氷を麺類として認識してるのかな。食べ方が謎。

 

このサイトは環境構築が必要なく、モデルやLORAがいくつか置いてあるので気軽にAI生成を試してみることができます。画像生成には何千クレジットかが必要で、ログインするたびに1万クレジットもらえるようです。無料ですが高画質のハイレゾなどを試すと2、3枚しか作れないですね。ちょっと遊んでみる分にはいいかも。1枚生成するのに512×768のハイレゾで3、4分ぐらいでした。

 

 

 

▼喫茶店で打ち合わせ。相手が急用で1時間ほど遅れるとのことだった。暇になり、相手が現れるまでお菓子ちゃんの恋愛話を聞く。最近、同棲していた恋人にフラれたという。理由は、お菓子ちゃんの向上心のなさに相手が我慢できなくなったというもの。お菓子ちゃんは家にいるとき、ずっと「耳かき動画」を観ていたらしい。なんでも、耳垢がごっそり採れるのが観ていて気持ちいいのだとか。いろんな趣味の人がいる。「自分はパチスロばっかやってるくせに、向上心のなさとか、えっ? どの口でいってんのみたいな」と怒り心頭であった。

 

お菓子ちゃんは私と話している間に怒りがぶり返してきたのか、打ち合わせ相手が到着したとき、その怒りはピークに達していた。相手の方はいつもは細かいことを指摘してくる方だったが、お菓子ちゃんの謎の迫力に押されたのか、今回は借りてきた猫のようにおとなしかった。結果、打ち合わせはうまくいった。お菓子ちゃん、打ち合わせのとき、毎回フラれてきてほしい。

 

 

 

▼映画の感想『ザリガニの鳴くところ』を書きました。よく練られたサスペンスで楽しめました。真犯人については意見がわかれそう。