玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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試練のゴミ出し

▼やらなければならないことが溜まっていて、それでもモヤモヤと日記を書いている。どうもエンジンがかからないというか。以前、森博嗣さんが何かで書いていたが、やる気を出すことは考えるだけ無駄で、ただやればいいという。やる気を出す→やる、という手順だと二つの工程だが、やるなら一つである。とにかく手をつけるしかない。やっているうちにやる気が出てくるという話も脳科学の本にはよく書いてある。つまり、ただやればいいのです。ということを知ってはいながらダラダラ日記を書くという。ああああああああああ!

 

 

 

▼話題になっているアニメ『推しの子』を観ました。初回一話が一時間半もあって驚いた。一話だけで一本の映画として成立している。面白かったです。

 

 

 

▼住んでいる集合住宅でエレベーターの取り替え工事が始まった。ついに始まってしまったのだな。簡単にいえば2週間ほどエレベーターが使えない。つまり、10階以上を毎回階段で上ったり降りたりすることになる。仕事は全部断って引きこもる勢いだ。仕事はいいんですよ、仕事は。あんなのものはね。どうせ賃金もドングリとかキレイな貝殻とかでもらっているのだから。だが生きていればゴミは出る。燃えないゴミはともかく、燃えるゴミは腐るので出さねばならない。

 

不退転の決意で朝のゴミ出しにのぞんだ。降りるのはともかく上るのがきつい。5階ぐらいまではなんてことなく、2段2段3段と階段を飛び跳ねるように調子よく上っていく。団地育ちで、毎日階段を上り下りしていたから意外と平気なのかなと思ったら11階まできたところでバテた。息があがる。もう少しで、我が家じゃ‥‥ヨボヨボの老人になった自分を励ましていたところ、上の階の住人とすれちがう。ゴミを抱えた老婆である。今からゴミ出しに行くのだろう。

 

私もね、行きならばなんの問題もない。「はっはっは! よかったらついでに出しましょうか?」と爽やかな笑顔で訊ねるだろう。だが、帰りはまずいよ。もう死にかけてるんだ、こっちは。いかにも足腰の具合がわるそうなおばあさんだったので「よかったらゴミ出しましょうか?」と声をかける。「でも迷惑じゃありませんか?」というところを「いや、運動になりますから!」と、颯爽と引き受けたものの絶望した。これ、今から行くんかい。20階以上、上り下りすることになるんだが。いっそ、このゴミを自分の家に隠しておいて、次の時にゴミ出しすればいいのではとも考えた。だが、おばあさんが見ている手前、そうするわけにもいくまい。私はまた階段を降り始めた。次、上ってくるとき、老人に会ったら殺してしまうかもしれない。

 

筋肉痛になりました。

 

 

 

▼ゴミ出しから戻ったら思いのほかバテたので、午前中は使い物にならなかった。

 

あれほど楽しみにしていたサッカーのプレミアリーグが終わってしまったな。ヨヨヨ。チームが一つの生き物ように思えて面白かった。ブライトンは来期、チームの中心だったカイセドとマクアリスタが出ていくことが決まっている。チームの心臓である二人が抜けたとき、別の生き物になってしまうのだろうか。どう変化するのかとても興味がある。カイセドはまだ21歳だが貫禄がすごい。35歳に見えていた。あの年で堂々とプレイしているのがねえ、ちょっと信じられない。21歳のときの私は、大学をさぼってダビスタ3にドはまりし、バイトばっかりしていた。