玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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爪痕

▼畳で寝転がったら、いぐさのいい匂いがした。こういう香水、需要ないのかな。「あの人、いつも新しい畳の匂いがする」。積極的に嗅ぎにいってしまうな。

 

 

 

▼暑かったり寒かったりの五月終盤。地震が多く、少し落ち着かない気分。

 

心をしずめるため、ゾンビゲーム『ダイイングライト』とその続編DLC『ザ・フォロイング』両方終えた。しずまった。そして新しくゾンビゲーム『ウォーキングゾンビ2』を始めた。どんだけゾンビ好きなのという感じがする。元はスマホ用に開発された基本無料ゲーム、現在はPCにも対応しています。温かみさえ感じさせるポリゴングラフィックが懐かしい。ゾンビもどこかかわいらしい。ゾンビを撃ち殺しているとき、心の安らぎを感じます。新しい病気。

 

 

昔ながらの古き良きゾンビゲームという雰囲気。ゾンビをひたすら撃つというマンネリ感ある作業、スキルやパークを強化し、せっせとお金を貯めて新しい武器を買ってまたゾンビを撃つという繰り返しが落ち着くのだ。ストーリーもちゃんとあります。英語ですが、読めなくても問題なくプレイできるレベル。

 

 

ちまちま強化して、ちまちま強くなるのが楽しい。武器や防具の種類は少なく、ドロップはしないので新しい武器を手に入れるのが大変。武器がえらく高いのです。アメリカって銃の国の印象なのに。スナック感覚で銃を買えると聞いていましたが。

 

今、使っている銃をカスタマイズ(性能は上がるが費用がかかる)するか、古いのを我慢して使いつづけて新しい銃を買うか、頭を悩ませる。早く新しい銃がほしいよう。ゲーム途中で手に入るレーザーガンもありますが、これは弾を商人から買わねばならず金がかかるようなのだ。うーむ、つくづく金に悩まされるゲーム。現実の話に戻りますが、銃規制の方法の一つとして弾を高額にするというアイディアがあったな。そんなことを思い出した。

 

銃といえば、先日、アメリカでスマートガンが発売されたというニュースを見た。指紋認証などで登録され、持ち主しか撃てないという。家に銃を置いていて、子供があやまって発砲してしまう事件は毎年起きている。強盗に襲われ、銃を奪われて撃たれるケースもあるとか。銃規制をするのが一番だが、それができないなら、スマートガンなどで段階的に安全性を高めていくというのもありなのだろうか。

 

 

ゲームにはトランプさんの姿をした市長も登場する。荒くれ者を始末するよう主人公に依頼するが、その方法が彼らの飲む水に毒を混ぜるという、さすがトランプ流。やらないとストーリーが進まないので水源に毒を投入した。悪事に手を染めてしまった。このトランプさんの机の上にはなぜかウンコが置いてある。このゲーム作った人、トランプさん嫌い?

 

 

 

▼10年ほど前からか、爪痕を残すという言葉を聞くようになった。バラエティ番組にアイドルや芸人が出演したとき「爪痕を残したい」といっているのを見ることもある。番組の本当の成功は、面白い番組にして視聴者を獲得してスポンサーに喜ばれることだろう。個人が暴走した結果、面白くなることがあるだろうし、爪痕を残そうとする行為が必ずしも間違っているということはない。だが、行き過ぎれば滅茶苦茶になるかもしれない。

 

サッカーのプレミアリーグはあいかわらず観続けている。ブライトン×マンチェスターシティ戦は実力伯仲のいい試合だった。この試合、三苫選手には珍しくたくさんのシュートを打っていた。三苫は強引に自分で打つタイプではなく、無理そうだったらチームメイトにパスを出すので、ここまで多くシュートを打つのは珍しい。三苫のチームメイトにエンシソという若いパラグアイ代表の選手がいる。エンシソはまあ自分で打つね。三人ぐらいに囲まれて、そりゃ無理だろうという状況でも無理に突破しようとする。普通ならパスを出す。

 

三苫は、点に繋がる確率の高いプレーを選択しているのに対し、エンシソはとにかく自分で決めたいように見える。無理でもいく。爪痕を残したいというか。どちらがチームにとって正しいのか私にはわからないけれど、エンシソの方が大成するように見えてしまう。サッカーに限らず、スポーツの目的は勝利だが、試合の中でどこまで個を主張してよいのだろう。エンシソは二節前のサウサンプトン戦で右サイドで先発したが、ボールロストは多いし、さっぱりだった。エンシソが交代してからチームは有機的に機能しだした。だが、前節のマンチェスターシティ戦では首位相手に美しい同点ゴールを決めてみせた。俺が俺がの選手が個人技で突破し、戦局を打開するということは確実にある。エンシソのプレイには惹きつけられる。

 

ボールロストをしないというのは重要だけど、多少無理でも強引に打ち続けていると、いつかは技量が上がって信じられないような技術が身につくのではないか。それがシティ戦のエンシソのシュートに結実したように思える。個の利益対集団の利益と、単純に対比させてよいのかわからないけれど。個の利益と集団の利益が一致していればいいが、自分を売り込みたいとか、いいプレーをして高い金額で他のチームに行きたいという気持ちが強すぎて勝手なプレーが増えれば、チーム全体が駄目になるようにも思える。だけど前線でプレーする選手は、多少メチャクチャな精神性のやつの方がいいのではないか。深夜に大声でゲーム実況をして、隣近所に迷惑をかけるYouTuberぐらいの無茶さがほしい。クレームがあってもひるまないぐらいの反社会性とメンタル、それが前線でプレイする選手には必要な気がする。三苫選手は、隣に住んでいてもまったく問題なさそう。朝、出勤前にゴミ出しをしてそうである。エンシソは分別しないし、好きな曜日にゴミを出す。エンシソはそういうところがあるよ。

 

 

 

▼映画の感想『NOPE/ノープ』を書きました。『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督作品。この監督の映画は社会問題とホラーをからめて描いている。斬新であるものの、そういう面倒くさいのいいですとも思ってしまうな。