玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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終わらないゲーム

▼子供の頃と今で、ゲームの何が変わったかといえば一番は「終わらなくなったこと」ではないか。どんな名作にもクソゲーにも終わりはあった。だが、オンラインゲームの時代に突入すると、ストーリー、キャラ、武器、ステージなどが延々と追加され、終わりがなくなった。終わるのは、人がいなくなって限界集落と化したときである。

 

終わりのない時代だが、本当に終わらないゲームがあったのだなと感心する。たまに昔っぽいクッキークリッカーというタイプの放置ゲームをやることがある。放置するぐらいなんだからやんなきゃいいんじゃないのといえば、そのとおりなのだ。こういった種類のゲームは、敵を倒して強くなったり、商品を製造販売して店を大きくしていくものが多い。目的はさまざまだが共通しているのは、ボトルネックを見つけ出して生産を効率化するということ。

 

ステータスをあげたり、クエストをこなして報酬を得たり、材料を揃えたり、施設をレベルアップさせたり、それらの選択に最適な手順が存在する。工場を最適化して材料を投入し、商品を待ち時間なく大量生産することと似ている。かつて物理学者のエリヤフ・ゴールドラットが書いた『ゴール』を実践するような気持ちで、私はこの手のゲームに取り組み、日夜業務効率化について考えているのだ。

 

 

真に受けられても困るが。で、『インクリメンタル・エピックヒーロー2』という放置ゲームをやっていました。放置ゲームなのに序盤はやることが多く、なかなか忙しい。全然放置できない。はやく放置するために手作業が必要という、よくわからないことになっている。面白くはあるが、なんだかなあという気持ちになってしまった。とにかく時間がかかる。

 

レビューを読むと「チュートリアルを終えるまで400時間必要」とか「無期懲役囚むけのアプリが出た」とか、書かれている。レビューしている人もプレイ時間が千時間、二千時間などの猛者ぞろい。多くのゲームには、トロフィー、アチーブメント、実績というものがある。強敵を倒したとか、特殊なアイテムを手に入れたとか、そういったときに解除される称号のようなもの。このゲームの実績のひとつに「ゲームを10年プレイし続ける」というものがあり気絶した。10年て。運営ちゃん、気が狂っとる?

 

そっとアンインストールした。おとなしく『デスストランディング』でもやっとこ。

 

 

 

▼去年の3月から体重の記録をつけ、こつこつ運動してきた結果、7キロ減った。体全体の調子がよくなった。でも、もう記録はやめようかなとも思う。目標を立てることは重要かもしれないが、ああしたら、こうなるとか、なんだかすごくつまらないような気がするのだ。標準体重などもそんなに意味がないと思う。そもそも平均ぴったりの人間などいないし、みな、自分にとってのベストというのがある。多少、重かろうが軽かろうがいいんだ。

 

これからは、いつだってコンビニ強盗ができるくらいの動ける体を目指していきたい。山道を歩くというのがもっとも体にいいように思う。近所にでこぼこした地面があればいいのだけど、そんなところは町にはないのがさびしい。もっと体の声に耳を傾けることが大事なのだろう。スピリチュアルに生きていきたいし、このブログを読んでいる人全員にも壺を買ってもらいたい。5億円ほしいし、人の金で焼き肉が食べたい。

 

 

 

▼映画の感想で『ビューティフル・レターズ 綴られた言葉』を書いてから、やたらメールを頂く。4通きたが全部苦情だった。めったなことでは落ち込まないが、もう感想書くのやめようかなと思った。何が悲しいって、サイトに最後にコメントがついたのが2021年なのだ。2022年はサイト全体が落ちていたのではないか。それが年末にあの映画の感想を書いて、立て続けに苦情が4通も。それぞれ違う人からきた。内容はだいたい同じで「あなたの心が汚いからそう見えるだけです」というもの。わはははは‥‥はは‥‥は‥‥死のう。

 

あと、自分のことを「小生」って書いてくる人、だいたいめんどくさい。私も今後は「小生」でいくし、積極的にいろんなところにクレームを入れていく。それを今年の抱負としたい。