玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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太陽光パネルはもうない

▼蒸し暑い日が続く。なんとか人間の形をたもっているものの、もうそろそろどろどろに溶けるかもしれない。

 

去年、オリンピックが開催された折、外国人選手がインタビューを受けていた。その中で「日本の夏は暑いと聞いていたが、それほどでもない」というコメントが悔しかった。あほう! いつもの日本の暑さはこんなもんじゃないぞという想いがある。今年やれ。今年もう一回やってあいつに日本の夏を思い知らせてほしい。私が溶ける前に。そのためなら何千億円かかってもいい。

 

 

 

冷やし中華というのは不思議な料理。あってもいいけど、なくてもいいという絶妙なポジションで生き残っている。一年中とおして食べたいというわけではなく、夏だから一度ぐらい食べておくかということで毎年なんとなく食べる。冷やし中華のような人間になりたいな。

 

知人から太陽光パネルの話を聞いた。彼の家は太陽光パネルをつけていた。今年は暑いからさぞ発電がはかどるかと思っていたら、そういうことではないらしい。太陽光パネル発電効率がもっともいいのは気温25度で、暑ければ暑いほど発電効率は低下するという。なんじゃそれという気分。実際には春から初夏(5月)ぐらいがもっとも効率よく電気を作れるのだとか。うーむ、だとすると無駄に暑いということになってしまうな。太陽光パネルのガラスの下は結晶シリコンが入っており、シリコンは暑いと性能が低下する。

 

彼は今年の暑さが堪え切れず、家では全裸で過ごしているといっていた。奥さんも娘もいるのに全裸で過ごすなんてできるの? と驚いた。彼は「奥さんも娘ももういない」という。だからワンルームで全裸でいるのだとか。以前、彼の家に一度お邪魔したことがある。あのときは立派な一軒家だったはず。よくよく話をきいてみると、彼の浮気によって離婚、家も奥さんのほうにとられたのだとか。暑さもあって話がまったく入ってこないというか、おまえ、浮気してたんかいという。もはや太陽光パネルの話などどうでもいい。

 

 

 

▼この暑さなのでマスクをはずしたまま外を歩き、店の中ではマスクをする。今までにない解放感。何年にもわたってマスクをしていたため、マスクなしで歩くと何かいけないことをしている感覚になる。ひょっとして露出が趣味という方はこういう気分なのかな。なるほど、わかるような気がする。人はギャップで興奮を覚えるのだろうか。だとすると、イスラム教で全身をおおうブルカを着ている人が、国外に出て普通のかっこうで歩いたらめちゃくちゃ興奮するのでは。Amazonで検索したら全身をおおうブルカセットが3万円ぐらいで売られていた。3万か‥‥。試してみたいけど高い。ブルカは女性用なのでまずは性転換して、そこからイスラム教に入信してブルカを着て、何年かしてようやくブルカが馴染んできたところでブルカを脱ぐ。それで初めて興奮できる。あまりにも目標が遠すぎる。というか、おまえ、宗教をなんだと思ってんのという話ですけど。

 

暑すぎて、あまりにも適当なことを書きすぎた。どうか皆さまご自愛ください。