玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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初雪

▼初雪後に買い物。都内はずいぶんと降ったようだった。東京の人間が都内というと東京23区を指している気がする。私の住む多摩地区はどちらかというと埼玉の気分である。埼玉気分のここも、わりと降った。雪は翌日には路面で凍結し、ずいぶんと転ぶ人もでた。今日になってもまだ日影には氷が残っていた。

 

友人A子と話す。大英博物館ミイラ展に行ってきたのだそうだ。6体のミイラがあってたいそう興奮したという。後日、A子の知人と話す機会があった。A子の近況について訊かれたので「正月早々、死体を観に行ってすごく興奮した」という旨を話した。「死体ですか?」「そうなんですよ。上野かどっかで死体をいくつか観られるとかで」「へ~。そんなことがねえ」というやりとりをした。

 

やがてA子から連絡があり「根も葉もないことをいうな。ミイラにするぞ」といわれた。根も葉もないことをいいたいが残念ながら人の想像力には限りがある。せいぜい私にできるのは尾ひれを付けること。今年はどんどん尾ひれを付けていく。正月の初雪に誓うのだった。

 

 

 

▼賢いちゃん。

自分の口の前に出されたパイナップルを「おばあちゃんを先に」と促すだけでも相当賢い。また、この息子なのかわからないけど、バカ息子っぽくてとてもいい味を出している。犬はこれを冗談とうけとめているのかな。息子を嚙んでいるわけでもないし、叩いて注意している。あまりによくできているので、犬を仕込んで一連の流れをやらせたのではないかと思うほど。

 

実は犬がすべて仕込んで「この動画がバズれば全員のメシ代ぐらい出る」と息子に演技させた可能性もある。私よりだいぶ賢い。

 

 

 

自動運転の段階的実現に向けた調査検討委員会の議事録が公開されていた。法学部教授、自動車ジャーナリスト、警察庁などが意見交換している。

 

人間が運転する自動車のなかに、どうやってスムーズに自動運転車を入れていくのかという話。難しいのが現行の法定速度をドライバーが守ってないというところ。実際は法定速度プラス10キロ程度で走っているのではないか。その場合、自動運転車にどうさせるかという問題。無理に法定速度を守らせたとして、かえってそれが自動運転車の周囲を走るドライバーの混乱を招き、事故が増えたらどうにもならない。警察としては法定速度を守れとしか言えないだろうが、実際これはどうなるのだろう。

 

面白い発言もあった。「自動運転車が周囲の状況を判断して、周りの一般車両の速度に合わせて走行するのはスマートな方法だと思うが、周囲に車輛が存在しなくなった途端に法定速度に戻るとすると、道路が混雑しているときは法定速度を超過し、空いているときは法定速度で走るという奇妙な状態に陥るのではないか」。たしかにこれはかなりマヌケな話。どうなるのだろうか。

 

合流の際などかなり危惧されているが、はたしてあの複雑なところをうまくこなせるのかという心配もある。入れてくれない意地悪な人だとか、譲り合いだとか、人間だとしても少し難しい。一斉に自動運転車に置き換わるのなら問題ないが、少しずつ少しずつ置き換わっていくわけで最初の頃は予期せぬ問題がいろいろ出るのでしょう。

 

 

 

▼輸血できない伯母の術後は良好。もう退院できるらしい。一度は心臓を取り出したのに復帰が早すぎる。なんでも、今は術後もすぐに歩かせるようで、伯母は翌日にはもう歩き回っていたらしい。恐ろしいこと。死ぬ気がないのでは。

 

 

 

▼映画の感想『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』を書きました。正月早々、観る映画ではなかった。いつ観ればいいのかといわれると困るけど。