玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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初夢

▼我が家では正月料理に『野菜とチーズの豚肉巻きフライ』を大量に作る。おせち料理は父の他界と共に消滅したが、この文化だけは続いてきた。とにかくお雑煮と肉巻きフライだけはある正月。

 

 

NHK BSではやけくそのような映画特集をしていた。大晦日は昼12時に『ローマの休日』から始まり、翌日までぶっとおしで映画をかけつづけていた。やる気のなさが突き抜けており、いさぎよい。『ローマの休日』を観ながら、野菜とチーズをひたすら巻き続ける年末を過ごした。

 

 

 

▼珍しく初夢を観た。昨年、メジャーリーグで活躍した大谷翔平選手。彼の野球カードをなんとか手に入れようという夢だった。買ったパックを開封するも、違うカードばかりでなかなか大谷が出ない。チームメイトのトラウトやレンドーンならまだ嬉しいのだが、なぜか出てくるカードは「大谷翔平の甥」「大谷翔平の姪」という誰だかわからない子供たちだったり、さらには「大谷翔平の姪が書いた大谷」というヘタクソな絵だったりした。

 

さすがに頭にきたのか、カード会社に文句を言いにいった。責任者だという調子のいい男に会い「さすがにこんな売り方はひどいと思う」と文句を言うと、彼はカードを作っている現場に案内してくれるという。そこは学校の教室のような寒々とした部屋で、上下紺色の人民服のような服装の男女が黙々と作業していた。機械で自動で梱包するのかと思ったら、一枚一枚手作業でカードを詰めているのだ。

 

コロナ対策なのか、机の間隔は一席程度開いており、それが余計に寒々しさを感じさせた。責任者の男は、作業をしている男を連れてくると「さぞ頭にきたでしょうねえ。こいつをグーでぶん殴っていいですから」と言う。斬新なクレーム処理方法。そんな初夢。

 

なにこの話。みなさまの初夢はいかがでしたか? 本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

▼エスカレーターの右側にしか乗れない事情がある人。

こういった事情がある人もいるのですね。知らなければ、わざと右側にいて邪魔をしているなどと思ってしまいそう。何か理由があってそうした行動をとっている、という想像力が大切に思える。

 

 

 

▼映画の感想に『2021年に観た面白かった作品』を書きました。なんだかんだでいろいろ観たのだな。