2021年に観た面白かった作品

▼いろいろあった年末だった。親戚の手術もそうだが近所の火事に驚いた。目の前で家が燃えるというのは初めての経験だった。２、３０メートル離れたところにいたけど熱気がこちらまでくるし、小さな爆発のような音も何度かして恐ろしかった。通りが狭くて消防車が入れず、消防を待っている間の時間が本当に長かった。消防士が大通りからホースを引いてきたがそのときには家は火に包まれてしまい、どこが壁かもわからないほどだった。

幸いけが人はいなかったものの、建物は全焼し、たいへんな騒ぎだった。火事が目の前で起きるとなにもできないですね。家に入って住人を救ったという美談がありますが、あれはまだ煙が出ているような段階なのだろう。燃え盛って火を噴きあげている家というのは人が入れるようなものではない。恐ろしいの一言。鎮火するまで１時間ぐらいだったが、消防士は焼け跡に何時間も水をかけ続けていた。火事は昼過ぎだったが、夜１１時を過ぎても消防や警察が現場で作業をしていることに驚いた。本当にご苦労様です。

次の日、現場のはす向かいでは、おばちゃんが椅子を出して座っていた。通りかかった私に手招きをする。行ってみると、昨日の火事がどれだけすごかったか語り出した。原爆の記憶を語り継ぐ「語り部」がいるが、もうここにも語り部が出現していた。出現が早すぎる。私も目の前で見ていたというと、おばちゃんはがっかりして私に興味を失ったようだった。正直なババアである。語りたかったんだろうな。中学生ぐらいのグループが通りかかり、黒こげになった家を見て驚きの声をあげていた。おばちゃんは、中学生たちに「こっち、こっち」と手招きし、さっそく昨日の火事がどれほどすごかったか語り出した。嬉しそうだなオイ。

語り部のはつらつとした声を聞きながら現場をあとにした。本当に火事には気をつけたいですね。よいお年を。

そうだ、2021年に観た面白かった作品をあげたかったのだ。書き終わったら年が明けていた。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

【映画２５本】

25位凪待ち

24位さようなら全てのエヴァンゲリオン～庵野秀明の1214日～

23位ナイブズ・アウト名探偵と刃の館の秘密

18位弁護人