玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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足の白いカラス

▼梨、美味し、シャクシャク。夏の終わりを感じる。5キロ歩いて買い物。

 

レジでは胸に研修中の札をつけた新人店員がいた。私の前の客は「袋はどうされますか?」と訊かれても「ちっ‥‥見りゃわかるだろ」と横柄だった。かわいそうな新人店員。バイト初めたばかりなのに、この地域の客は嫌なヤツばかりとなってしまう。ここは私がなんとかしなければ。みょうな使命感で張り切った。

 

「袋は大丈夫です。支払いは現金で。ポイントカードはありません」と訊かれる前に笑顔で言ってみた。笑顔が慣れないのでニヤニヤしてしまったかもしれない。不気味。彼の中でこの辺りの客は、嫌なヤツとニヤニヤした不気味なヤツになっているのでは。地域が過疎っているのでこのスーパーを応援していきたい。

 

 

 

▼買い物の帰りに足の白いカラスがいた。特に他のカラスと違いはないが足だけが白い。家に帰った後、検索してみると足が白いカラスというのは各地で見つかっているんですね。普通、色が変わるのは周りの環境が変化したときに起こりやすい。何か意味がある。工場の煤煙が増えて樹皮が黒ずんだため、保護色となりやすい黒い蛾が増えたとか。生存に有利になる要素がある。

 

足が白いカラスって、足が黒い従来のカラスとくらべてどんな点が有利なのだろう。ハンディキャップ理論の一種なのかな。通常、足が白いと目立つから不利だが、それでも自分は他のカラスよりも餌をとるのがうまいし、喧嘩も強いというような。クジャクの雄が派手な羽を誇示するのと同じ意味である。その場合、足の白いカラスは雄のみになるのかな。足の白いカラスの性別が知りたい。

 

 

 

やさしいズ コント

 

ヤンキーのコント、好きでずっと観ちゃうなあ。他のコントも観たけれど、なぜか全部ヤンキーなのだ。普通の役、やらないのかな。

 

 

 

▼最近のロボのすごさよ‥‥。

 

ペッパーくんしか知らないから驚いた。

 

 

 

▼外出が減ると日記に書くことも減るのだな。今週は特に何もしてない。無であった。本を読んで映画を観ていたぐらい。平常運転。本はいつも3、4冊ぐらい並行して読んでいる。メインで小説か実用書を読んで、軽いエッセイなどを2冊ぐらい。『歴史とは靴である』『キノコの歴史』『ユダヤ人ジョーク集』『アリスとキャロルのパズルランド』などを読んだ。一貫性がないな。

 

『歴史とは靴である』は磯田道史先生の小学生時代の話が面白かった。本当に神様のご利益があるかどうか確かめるため、庭に百点神社というものを建立。テストで百点がとれるように一週間毎日祈ったという。テスト結果は散々だったという。当たり前。そこで次は神社には祈らず、きちんと勉強してテストを受けたところ成績が上がった。そりゃそうだ。小学生にして実証実験を行っているのがすごい。小学生にしてなかなか神様のご利益を確かめようとは思わない。その姿勢を学びたい。

 

ユダヤジョーク集』は正直なところほとんどのものが面白くない。ただ、ジョークを読むと国、民族、宗教が見えてくることがある。ユダヤ人のジョークは、プロテスタントナチスをからかったり、お金好きなところを自虐的に笑うものも多い。

 

父親が子供に聞いた。「2×2は何かわかるか?」。子供は「6」と答えた。父親が「4だ」と言うと、子供は「4て答えたら父さんは2値切るでしょ」と言った。200個ぐらいジョーク読んで、これが一番面白かったかも。あまりためにならない本ばかり読んでいるな。

 

 

 

▼映画の感想『さようなら全てのエヴァンゲリオン ~庵野秀明の1214日~』を書きました。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』制作の舞台裏。庵野監督に密着したドキュメンタリー。モノづくりの苦しみというか、監督がまあ大変な人。