玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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大谷は活躍し、ネギは育つ。

▼あちちちち。大雨がやんだかと思えば酷暑である。

 

メジャーリーグのタイガース×エンゼルス戦を観る。大谷投手の投球が圧倒的だった。中盤までは球速を150キロ以下に抑えてスタミナを温存し、終盤は最速159キロの速球と切れのあるスプリットでタイガース打線を子猫に変えた。四死球も出さず、今まででもっとも安定した投球だった。打たれる気配がなく、試合を支配していた。8回には両リーグ最速となる40号ホームランを放ち、エンゼルスは3-1で勝利した。

 

シーズンが始まるまでは、うまくいっても打率.280、ホームラン30本、5勝、防御率3.80ぐらいを期待していた。これでも一年通して活躍できればすごい。そもそも二刀流をやる人がいないのだから。それがまさかホームラン王、MVP、打点王、10勝まで期待できる成績になるとは。イチローがかつて大谷について「ホームラン王を獲れる」と言ったときは、いくらなんでもそれは買いかぶりすぎだと思った。ケガも多いし、ホームラン王どころか一年間レギュラーとして試合に出られるかもわからない、二刀流を続けることなんて本当にできるのかなと思った。だが、今はホームラン王のタイトルはケガさえしなければ手が届くところにある。

 

観ている側はホームラン王だ、MVPだ、ホームランと打点で二冠だと、際限なく贅沢になってしまう。でも、大谷はファンの期待を遥かに飛び越える活躍を見せ続けている。子供の頃、ベーブルースの本を読んだ。100年後、子供たちは大谷について書かれた本を読んでいるのかもしれない。それほどの活躍をリアルで観られていることがありがたい。どうかケガだけは。野球の神様に祈りたい気分。

 

 

 

▼知人がSNSの企業アカウントを担当している。ツイッターで新商品やキャンペーンの情報などを発信している。いわゆる「中の人」というやつですね。特徴を出すために「~だニャン」とか「~ナリ」とか、ツイートの語尾をふざけた感じにしたらしい。ゆるキャラにありがち。先日、会社の商品がちょっとした不具合を出したという。彼は商品開発にたずさわっているわけではないけど、ツイッターにも「ふざけんな」とか「真面目にやれ」とかクレームが来たという。仕方がない。

 

社内で協議があり、事態が落ち着くまでは変な語尾で消費者の気持ちを逆撫でするような発言はやめようということになった。だから、語尾も戻して真面目なツイートに終始したという。そうするとユーザーからは「ちょっと叩かれたぐらいでやめるなら最初からやんなバカ!」とクレームが来ているという。どちらにいっても怒られる。

 

切腹するしかない」とアドバイスした。

 

 

 

アフガニスタンタリバンに再び支配されるニュースを見た。こんなにあっさり国が占領されるのだな。宗教で救われた人と悲惨な目に遭った人どちらが多いのだろうかと考える。トータルで見たとき、宗教は本当に人を幸せにしているのかな。

 

コロナの感染状況は悪化。都内で救急車を要請しても受け入れる病院が見つからず、6割が搬送されなかったというニュース(TBS NEWS)を読んだ。なかなか大変なことになってきた。行政側はさまざまなメッセージを出している。人流を5割削減して、修学旅行は自粛して、帰省はあきらめて、テレワークを7割にして。だが一方で、来週からパラリンピックやります、学校観戦で子供たち観に来てというのは「気ぃ狂ったか?」と思うのだけど。暑いからかな。

 

「まずは隗(かい)より始めよ」という言葉がある。言い出した者が始めなければ庶民は従わないだろう。オリンピックやパラリンピックが感染にどの程度影響があるのか、本当のところはわからない。実はその影響は無視できるほどわずかで、影響はほとんどないのかもしれない。

 

だが、矛盾するメッセージを発信し続けられると、受け取る側としては「ちょっとな」と思ってしまう。筋が通っていないのでは。今まで国も都も有効な感染対策を打ち出せないできたように思う。それでも感染をある程度封じ込められていたのは、医療従事者のがんばりと、マスクを抵抗なく着ける習慣や市民の従順な気質によるところが大きかったのではないか。デルタ株の蔓延によって、今やその従順さにも限界が近づいているように感じる。何をやっても変わらないという退廃的な雰囲気に覆われている。あと三か月ぐらい堪えてワクチン接種が進めば、多少状況が改善するのだろうか。

 

 

 

▼漫画『ゴールデンカムイ』が期間限定で無料公開されています。日露戦争後、北海道で金塊を探すお話。エネルギーにあふれ、グロくて面白い。アイヌ文化に詳しく、よくここまで調べたなあと驚かされます。

 

 

 

▼映画の感想『映像研には手を出すな!』を書きました。アニメ制作がテーマの熱いアニメ。好きな作品。お薦めです。