玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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メガンテとザオリク

▼大谷は好投するし、ミニトマトには花が咲く。

 

 

黄色い小さな花。花が咲いた後に実がつくという。楽しみ。

 

意気揚々と外へ出たら、あまりの暑さに「もう許して‥‥」となった。コロナだとか不祥事のことはさておき、この暑さでオリンピックは正気かと思う。選手が死ぬ。私の部屋に温度計はなく、代わりになるものを探すと、友人Kからのフランス土産が出てきた。鉛筆の持ち手部分に温度計がついているのだ。Kが学生でたしか修学旅行の土産だから、20年以上前のものだと思う。まさかここにきて役に立つとは。

 

それを見ると室内は34度とのこと。この鉛筆、4角形なのだけど削りにくそうだな。よく見ると「made in Japan」の文字が。海外で買う意味。友人Kらしい。

 

 

 

▼コロナワクチンの接種予約をした。親や知り合いの予約をしたときには2回分まとめて予約がとれたが、今回は1回分しか予約できない。ワクチン足りないのかな。なんとか8月末に1回は打てることになりそう。イギリスでは3回接種が決定しており、アメリカでも3回やるか検討中というニュースを見た。イギリスやアメリカが3回打つとなると、今後は3回接種を多くの国が検討するだろうし、ますますワクチン不足になることが考えられる。ミニトマトが獲れるころ、私はワクチンを打ち終えているのか。

 

 

 

▼ドラゴンクエストというゲームで「メガンテ」と「ザオリク」という呪文がある。メガンテは自分が死んで敵全体に大ダメージを与えるというもの、ザオリクは仲間を一人蘇生させるというもの。呪文開発の歴史を考えると、やはりザオリクが開発された後、メガンテなのだろうなあ。

 

呪文を唱える人間もマスターするのに練習が必要だろうし、メガンテは唱えると自分が死んでしまう。ということは、自分を蘇生させてくれるザオリクを使える誰かがいる状況でメガンテの練習をするのだろうか。しかしですよ、必ずしもそういうことにはならないのか。

 

頭に浮かんだのが缶詰の歴史。ナポレオンが海外遠征のために食品保存のアイディアを募集する。1804年に二コラ・アペールがガラス瓶の中に食物を入れて密封し、加熱殺菌をして保存する方法を開発する。だが、ガラス瓶は耐久性に欠けるうえに重く、持ち運びには不十分だった。1810年にイギリスのピーター・デュランドがブリキ缶によって食料を保存する「缶詰」を発明した。だが、缶詰と缶切りは同時には発明されず、当時は金づちとノミ、ときには銃で開けていたという。缶詰の発明から、エズラ・J・ワーナーが缶切りを発明する1858年まで48年かかってしまう。

 

あるいはメガンテも、ザオリクがないまま使用されていた悲劇の時代があったのではないか。唱えるたびに死亡者が出ていたが、ついに何十年か後にザオリクが発明されたという。それゲームの話なんですけど。今日の打ち合わせの最中に考えたのはそのことだけだった。重要なこと、なにも憶えてない。

 

 

 

▼漫画「チェンソーマン」の藤本タツキさんの読み切り作品「ルックバック」。期間限定公開中。創作というのは社会にとって必要不可欠ではないものの、それでも誰かを救うことがあると思いました。だけど、その「誰か」にとっては必要不可欠なのか。とても良かったです。

 

 

 

▼映画の感想『ジョーカー』『赤ずきん』『アレクサンドリア』を書きました。今更あの有名な『ジョーカー』を観ました。ヒーローものにも貧困、格差等の問題が。

 

赤ずきん』は10代向けのサスペンス、恋愛映画。雪が出てくる映画が好きなんだ。わりと好き。

 

アレクサンドリア』は古代ギリシャの哲学者ヒュパティアを基にした伝記映画。なんにでも恋愛要素からめてくるのやめてほしい。