玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ワクチン予約

▼今日もミニトマトは元気だった。

 

 

芽が重なりあっていたので1本を真ん中に移す。左右ともよく見るとまだ芽が2本ずつある。もう少し大きくなったら移動させないといけないのかな。みなスクスク育ってほしい。腕白でもいい、たくましく育ってほしい。丸大食品。何歳向けの日記なのかな。

 

 

 

▼知り合いに頼まれて高齢者のコロナワクチン予約をする。ようやく取れて安心する。

 

周囲に聞くと親や親族に代わって予約している人が多い。電話が繋がりにくいらしく、電話予約は相当に運がよくないと難しい様子。かといって75歳を超えてパソコンやスマホを使いこなせというのも無理な話。最初からうまくいかないのは当たり前にしても、そもそも予約という方法が正しかったのかと思う。最初から周囲の助力を計算に入れてこの予約システムを作ったのだろうか。対象年齢の人間が自分で予約を完了させられないシステムは破綻しているように思える。私が老いたとき、インターネットに代わる技術が出てきて、それに対応できなくて置いていかれる未来が見えるのだった。おお、こわ。震えて眠ろ。

 

行政のほうで日時と場所を決めて対象者に通知し、どうしても都合が悪い人は電話で日時を調整するというやり方のほうがスムーズだったように思う。強制的に日時を決められることに抵抗をおぼえる人はいるかもしれないが、そもそも全員に満足してもらうやり方はない。必ず不満は出る。30代の頃はわりと真剣に全員に満足してもらえるやり方を模索していた。それが40代になって過半数に満足してもらえればそれでいい、と変わった。これ、集合住宅の役員でめちゃくちゃ怒られたことが影響しているな。なんでも怒ってくる人がいるというのを知った。この一種の諦念は、成長なのか後退なのか。

 

ともあれ1回目のワクチン予約は終わった。お礼におはぎやらシュークリームをもらってしまった。予約のお礼で生きていく。

 

 

 

▼うわなり打(うわなりうち)についての本を読んでいる。うわなり打とは、離縁された先妻が後妻の元に押しかけて暴れる復讐のこと。室町時代から戦国時代、江戸時代初期まであった風習のようです。

 

先妻ら数十人で後妻の家に押しかけ、竹刀等で台所の道具を破壊する。恐ろしい女たち。だが、襲撃する日時、所持する武器、仲裁が入るタイミングまですべて約束済みで行われるという。男は参加することはなく、うわなり打の内容を伝える使者のみ男が務める。きちんとルールが決められたプロレスごっこのような感じだったのか。納得のいかない離縁にあった先妻の恨みを晴らすための合理的なシステムで、もしうわなり打がなければ刃傷沙汰が増えていたのかもしれない。

 

現代ではうわなり打はなく、不貞などには慰謝料が法律で定められている。嫉妬や復讐心を抑え込むことはできない。それならば被害が少なくコントロールがきく方法で噴出させることが、より大きな被害(殺人など)を防ぐことになるのかもしれない。なんだか納得いかないのは、このうわなり打には男が参加しないというルールである。上手いことルール作ったな。どう考えても男が原因だろうよ。竹刀でぶっ叩かれても文句言えないのではと思いますけど。うわなり打、現代に復活させたら盛り上がるのでは。なかなか面白い風習。

 

 

 

▼映画の感想『レディ・バード』『パラサイト 地球外生命体』を書きました。『レディ・バード』はアメリカの女子高生あるある映画。自分勝手で痛々しい高校生なので観ているのがなかなか‥‥。高校時代の痛々しさを指摘されているよう。

 

パラサイト 地球外生命体』はおっさんがエイリアンの子供を産む話。しかし、エイリアンものは『パラサイト』ってつけるの大好きだなあ。SFには珍しい法廷ものになっております。びっくり!