玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼甥っ子のソウちゃんは今年から小学生とのこと。登校初日、二日目と、さびしくて泣いた。うい奴よのう。今度会ったら、絶対からかお。

 

 

ゴールデンウィーク。図書館へ行ったら緊急事態宣言で休み。美術館、博物館が休みというのは聞いていたけれど図書館も休みとは。ヨヨヨ。散歩やランニングをしている人は多かった。スーパーも混んでいる。会話をしないですむ施設は、人数制限をして開けたほうがいいような。公園などに人が集中してしまうように思う。

 

 

 

▼「紀州ドン・ファン 元妻 離婚迫られ犯行か」のニュースを読む(FNNプライムオンライン)。

 

毎日のようにやっているニュース。紀州ドン・ファンと呼ばれた野崎幸助さんに覚醒剤を摂取させ、死亡させた疑いの事件。気になるのが「紀州ドン・ファンと呼ばれた」という部分。誰も呼んでいないような。誰が呼んでいるのか、まずはそこからはっきりさせたい。キチガイクレーマーなのでマスコミに電話して確認していく。誰が呼んでいたんですか! 教えてください! ゴールデンウィークの私の予定はこれだけ。

 

そういえば、世間はドン・ファンを知らないような気がするのだけど。常識なのかな。光源氏のような人なのかと思っていました。

ドン・ファンは17世紀スペインの伝説上人物。ティルソ・デ・モリーナの戯曲『セビリアの色事師と石の客』が原型。好色放蕩な美男として多くの文学作品に描写されている」(Wikipedia)。

 

光源氏でもだいたい合っている。じゃあ、紀州光源氏でいいのでは。たとえが古すぎる。そもそも「紀州」ってのも相当古い。この記事、書いた人は江戸時代の人か。まず初めに誰が「紀州ドン・ファン」と呼び出したか。そこを追及すべきではないでしょうか。ゴールデンウィークはそれだけを確かめていく。

 

 

 

▼今年は資源と古典を読んでいくということでですね、今は肉を読んでいる。アメリカの農業政策を読んでいたら偶然たどり着いたというのもあるのだけど。1959年に伊勢湾台風という大きな台風があって紀伊半島に甚大な被害をもたらした。紀州ですね、ドン・ファンの! 

 

はしゃいでしまった。そのときにアメリカが生きた豚を空輸するなど食料支援をしている。産業も壊滅的なダメージを受け、食料も足りず、支援をきっかけとして畜産農家を始めた人もいたようです。アメリカは畜産農家に畜産を教えるための指導員も送ってくれている。善意はあれど、したたかな計算もあった。これをきっかけに日本で豚肉が食卓に上る割合が増えた。

 

畜産農家が豚を飼うには飼料のトウモロコシが大量にいる。アメリカは自国で作られたトウモロコシの消費先を探していた。アメリカは日本の食習慣を変え、日本に恩を売りつつ、トウモロコシの売却先を見つけたことになる。アメリカは戦後、日本にパンを持ち込んだこともあった。これも小麦の消費先を確保するためだった。食習慣を変えることで新たな市場を開拓するのだ。

 

話は変わるが、2000年代、中国でも食習慣が変わって牛肉ブームが起きていた。中間層が豊かになったというのが大きい。中国で肉と言えば、それまでは鶏や豚が主だったが牛の人気が上がったという。リーマンショックによって資金の投資先を失った人々の一部は、牛肉輸入業に投資を始めたらしい。中国人が牛肉を大量に消費することで、日本は牛肉の確保が難しくなっているとか。日本の牛丼はショートプレートという部位を使っている。今まではショートプレートのみを買うことができたが、中国は牛を丸ごと買ってくれるという。中国は多彩な食文化のため、いろんな部位を処理することができる。売る側はショートプレートだけと注文をつけられると、余った部位の処理に困る。どうしても注文も多く、丸ごと買ってくれる中国に売りたくなる。

 

当然、牛肉の価格は大幅に上昇するはずなのだ。商社も牛肉の確保に苦労している。農水省の牛肉価格推移をみると2003年には100グラムは300円だったが、2004年(350円/100グラム)ぐらいから牛肉価格は目立って上昇をはじめ、2008年にピーク(400円/100グラム)を迎える。ところが令和元年には(290円/100グラム)となり、むしろ落ち着いている。中国の輸入牛肉の量は増加し、競争は激化しているのになぜ低価格に抑えられているのだろう。供給体制が整ったといえば、それだけの話なのかもしれないけれど。不思議。

 

ニュージーランドなどは羊の畜産農家が多かったが中国向けに利益率の高い牛に転向するところも多く、これによって羊肉不足が起こり、羊肉の価格上昇も起きたらしい。いろいろ面白い。もう少し肉を調べていきたい。

 

 

 

▼映画の感想『ローサは密告された』『グリーンブック』を書きました。『ローサ』はフィリピンのスラムに住む家族の話。珍しいフィリピン映画です。スラムの雰囲気が興味深く、警察の横暴さがすごい。面白かったです。

 

『グリーンブック』はまだ黒人差別がある時代に南部を演奏ツアーでまわった話。こちらも面白いです。ヴィゴ・モーテンセンが太った。