玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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砂糖

▼新年度になったが特に何もしていない。エビ玉サンドを作ったぐらい。ときどき作りたくなる味。

業務スーパーで買った「トリノで作ったトマトパスタソース」でパスタを作る。300円もしないのに美味し。ほほほ。トリノの懐かしい味がした。トリノの場所、知らんけど。10回ぐらい作れそうな分量がある。業務スーパーは商品の当たりハズレが激しくて楽しいな。おみくじ気分で買う。このソースはピザソースにもなりそう。ついに私もピザに挑戦するときが来たのでは。

 

 

 

▼去年からコーヒーに砂糖を入れず、摂るのを控えていた。その反動なのか、最近はお菓子ばかり作っていた。体が砂糖を欲しているのかな。砂糖は本当に体に不可欠なものか、それが知りたくて砂糖の歴史の本を読みだした。

 

栄養の話はまったく出てこず、過酷な奴隷労働の歴史が書かれていた。中世のイギリスはアフリカ人を奴隷にし、植民地にした中南米やブラジルに送り込み、巨大な砂糖プランテーションを経営した。砂糖の生産は重労働だった。サトウキビを圧搾機(下画像)にかけると、薄灰色の甘い液体が白く泡立ちながら流れ出る。液体は木製の樋(とい)を通って直接煮沸場に運ばれる。そこには大きな炉と釜があって、液体はそこで熱せられ、濾され、結晶化される。液体を何度も煮沸し、濾過し、不純物を取り除く。最後に結晶を一か月乾燥させ、精製して砂糖になる。

 

※実際にプランテーションで使われていた物はもっと大型の圧搾機で、のちには蒸気駆動の圧搾機が登場します。

 

かつては圧搾機の横に斧が立てかけてあったという。圧搾機にサトウキビを押し込む際、腕が巻き込まれたときに斧で切断するのだ。ほっとくと全身が巻き込まれてしまう。えらい話ですよ。そうやってできた砂糖が食卓に並ぶという。

 

かつてイギリスの植民地だったアメリカは、イギリス領からの砂糖だけを買うよう強制(砂糖法、糖蜜法)される。自由に物が買えず、価格も決められるのはまるで奴隷のようではないかと北米のアメリカ人たちは反発する。その不満がアメリカ独立戦争の原因の一つとなる。アメリカ北部がやがてアメリカ南北戦争で奴隷解放を掲げるのも、自分たちがイギリス本土の人間から差別的扱いを受けたことも関係したのではないか。資源の話を読むと、たいてい戦争に直結する。砂糖もそうだが塩、銅、銀なども面白い。近代では石油ですね。これからはいろんな原料の話を読んでいこうかな。

 

砂糖が体に不可欠かについては何も書いてないが面白い。もう少しで読み終わる。

 

 

 

▼映画の感想『春だドリフだ全員集合!!』を書きました。ドリフの映画があるというのを知らなかった。いろんなスターが出ていますよ。