玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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弁当

▼球春到来。野球のオープン戦が始まった。今年の中日はどうなのかなあ。春先が一番楽しいな。シーズン始まると悲しくなるので。5月ぐらいにあきらめの境地に入るので。2020年はコロナの影響で120試合でしたが、今年はフルでやれるだろうか。

 

3/12にロッテ×中日のオープン戦がある。ロッテの新人 佐々木朗希投手のピッチングが楽しみ。163キロというスピードを記録した大型右腕の実戦デビューなのだ。中日ファンが集まる掲示板は「(佐々木投手に)プロの厳しさを教えられそう」という意見で一致していた。さすが中日ファン、自分のチームの実力をわかっている。点を取れとは言わないから、なんとかヒット一本打ってほしいもの。

 

 

 

▼花粉症がひどく、おとなしくしていた。何もやる気が起きないのでオンラインゲーム『原神』をやった。エンドコンテンツとして「螺旋」というステージがあります。現状、12-3まで実装されている。これをクリアできれば、そこそこの腕という。難しかった。昭和でいえば『魔界村』『ロックマン』『忍者龍剣伝』ぐらい難しい。いよいよ何歳にむけて書いているのかわからない内容。

 

 

プレイしている人が見たら怒りそうなメンバー構成でクリアした。無課金で適当にやってもなんとかなる、いく通りものやり方があるのがいいところ。ほほほ。

 

 

 

▼リモートワーク後に雑談。隣席のTさんは、弁当作りの腕が落ちないようにリモートワーク中でもたまに弁当を作っているという。Tさんの親は料理が上手ではなく、子供の頃は友達に弁当を見られるのが嫌で早く食べていたとか。弁当のことで親と喧嘩し、それが今でも尾を引いているとか。10年以上前のことがそんなに影響するのだな。

 

私の母もお世辞にも料理上手とは言えなかった。母は働いていたこともあり、おかずも毎日似たものが入っていた。何が嫌だったかといえば米が水浸しなのだ。これ、料理が苦手以前の話だと思うけど。おそらく、温かいご飯を盛ってからすぐに蓋をしめてしまうので、ごはんの水蒸気が弁当箱の蓋の裏につき、それが落ちてきて米がビショビショになったのだろう。

 

私も自分で自分のことがよくわからないのだけど、一言母に言うとか、早起きして自分でご飯をよそっておけばいいのだ。しかし、何も言わないまま中学高校6年間、水浸しの弁当を食べ続けていた。気にならないかといえばそんなことはなくて、毎回、弁当を開けるたびに「ビショビショになっている‥‥」と落ち込むのだが、すぐに「ま、人生そういうこともある」と思い直してしまう。バカなのではないか。今、気づいたんだけど。

 

Tさんは親に文句を言い続け、自分の子供には同じ思いをさせたくなくて弁当作りの練習をしているのだとか。子供のためというか、まだ結婚されていませんが。それは口にするまい。でも、自分で少しだけ料理するようになってわかるが、毎日弁当を作るのは大変だと思います。特に料理の苦手な人が作るのは本当につらいと思う。筋トレもそうだけど『SASUKE』に出るような筋肉ムキムキの人が腕立て伏せを20回やるのは、なんてことない。でも、運動をまったくしない人が20回やるとなったら本当に大変で、次の日は筋肉痛になる。料理が下手な人が6年間、弁当を作り続けるのは本当にありがたいことだと思います。なにせ適性ないんだから、かわいそう。毎日筋肉痛。得意ならまだしも苦手なのだから、よりありがたい話。ということをTさんに言ったら、しばらく黙り込んでいた。

 

後日、またTさんと話す機会があった。「あの後、親に連絡したんですよ。『6年間ずっとお弁当作ってくれてありがとう』って伝えました」と言う。思いもかけず良い話になったなと思いました。「そしたら、『あんた突然なに言ってんの? 変な宗教とか入ってない? 大丈夫?』とか言うから、また喧嘩。腹、立つわ~」。ですって!

 

急に感謝すると不審がられるのだな。かわいそ。

 

 

 

▼映画の感想『1987年、冬。』を書きました。文化大革命後の中国、田舎町に暮らす家族を描いた映画。お兄ちゃんが変人なのでたいへんよろしいと思います。