玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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▼バンド組むなら、付けたいバンド名は何かと訊かれる。心理テストなのかなと思った。「『金属探知機』とかいいんじゃない」と答えると「うわ~、らしいっすね~。他とはちょっと違いますよ、みたいな? あえて武骨なのがハイセンスとか思ってるでしょ? いるわー、そういう人」など、からかわれた。ただ、からかわれただけだった。今からコロシに行こ。

 

 

 

▼YouTubeで寝る人。

ただ寝ているだけの配信で30万円以上稼ぐことにおののく。今までのYouTuberは多少なりとも努力はしていたように思う。まさか寝ているだけで月収ぐらい稼ぐとは。えらいこっちゃ。今までも美には価値があったが、美をこれほど直接的に換金できる時代は有史以来初めてかもしれない。才能を持つ者、持たざる者の差がより広がる時代がくる。無能サイドとしてはどうしたものか。とりあえず、一揆を起こすために竹ヤリを研いでいます。

 

 

 

▼工事のため、家の電気が止まった。電気がないと本当に何もできないな。暗いから本も読みにくい。『塩鉄論』を読んでいるが昔の本で字が小さいために目が疲れる。電気を使った料理もできない。トイレも使えない(水を汲んであれば流せはする)。テレビもパソコンも使えない。不便。

 

 

なんとなく電気はこのイメージで作っている気がする。集合住宅の地下で監禁された奴隷たちが謎の装置を「ゴゴゴゴゴ‥‥」と回している。それで私はこうしてのうのうとブログなど書いていられるのだ。奴隷の皆さん、いつもありがとうございます。ホットの「午後のミルクティー」か「紅茶花伝」などを差し入れたい。

 

 

 

▼ここ最近、リアルの打合せが増えてきたような。みんな、飽きたのかなテレワーク。打合せに行く途中、住宅街を歩く。同じような作りの細長い建売住宅が並ぶ地域。「ここら辺の家、ウナギの寝床みたいだろ? これでも5千万ぐらいはすんだよな」とS氏は言う。なんでも、以前にここら辺の家を買おうと調べたらしい。会社員が一生働いて家一軒、30年の住宅ローンで「自分の城」というのは、正直なかなかきついものがある。本当に城ならばいいが、ただの家だ。もう賃貸でいいでないの、と思うけど。やはり自分の家が欲しい人も多いのだろうなあ。

 

S氏に「家買ったんでしたっけ?」と訊くと沈んだ声が返ってきた。「ローン、まだ30年残ってるんだよなあ。嫁さんは子供連れて出て行って、毎月養育費と住宅ローンの返済はあるし、家帰ったら誰もいないし‥‥」。それから目的地につくまで、S氏はいっさい喋りませんでした。はーい、今日も解散解散。話すことなんて何もない!

 

 

 

▼映画の感想『シェイプ・オブ・ウォーター』を書きました。ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画。相変わらずグロいところは入れてくる。マイノリティ差別とか、そんな話。マイケル・シャノンて悪役ばっかりやってるなあ。意地悪顔をしている。