玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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タカハシの服

▼頭を丸坊主にしたので頭が寒い。冬用の帽子を探していた。正月に来たチラシを見たら衣料品が安くて驚く。服にこだわりがないので「ユニクロ」か「無印良品」で適当に済ませていたが、今や「ユニクロ」というのは最低価格じゃないんですね。とにかく四文字名前の店がべらぼうに安い。これは「しまむら」を模倣したのだろうか。「パシオス」や「タカハシ」という店がとんでもないことになっている。

 

パンツ、靴下、帽子などが100円しないのも驚いたし、シャツも1000円しない。正月だから特別に安いのかもしれないがロングコートが1000円せずに買える。1000円以上の物ないのかも。材料費だけで価格超えてしまいそうだけど。人件費や輸送費どうなってんだろう。これ、奴隷に作らせてるんじゃないかな。間違いない。

 

 

「タカハシ」のサイトでチラシを見たがロングコートが390円で売られている。隣のシャツも190円だしな。いくらなんでも安すぎる。コートをクリーニングに出したらクリーニング代で4、5着は買える。このコート、原料はなんだろう。奴隷の皮で作られているのでは。気持ち悪いこと書くなという。あと、モデルも奴隷だと思います。常軌を逸した価格である。恐ろし。一度、行ってみようかな。

 

友人A子は、服は古着屋で買うのが多いと言っていた。どうも古着屋というのは入りづらいんだよ。店員がオダギリジョーとかミーシャの親戚みたいな感じで敷居が高いのだ。レゲエとか聴いてそう。偏見だけで書いてますけど。来世は「いいの入ってる?」などと気安く店員に話しかけ、レゲエを口ずさみながら古着を選ぶおしゃれな人になりたい。

 

あ、今、神様から連絡が入りましたが来世は胆石だそうです。

 

 

 

▼横浜の刑務所でクラスターが発生したというニュースを見る。場所が気になったので調べたら横浜市港南区と表示された。それはいいのだが、今は刑務所もレビューされる時代なのだな。

 

 

10時開店て。しかも「ビジネスオーナーですか?」じゃないんだよ。なんだよ、ビジネスオーナーって。刑務所長のことか。平均3.6点て。ぐるなびか、ここは。3.6はなかなかいい店ですよ。

 

 

受刑者の評判もいいな。本物かは知りませんけど。

 

では、本場であるアメリカのほうはどうなのだろうとのぞいてみる。セキュリティが厳重で開所以来、一人の脱獄囚も出してないUSPフローレンスADX刑務所を見てみた。

 

 

本日休業というやる気のなさよ。しかし、口コミ293件とは日本の19件を大幅に上回っている。さすが本場。

 

 

楽天トラベル読んでんのかと思った。刑務所レビュー鑑賞という新しい趣味に目覚めそう。

 

 

 

▼作家の島田荘司さんが書く御手洗潔シリーズが好きで、学生の頃はよく読んでいた。最近発表されたものは読んでいないが、中期までの作品は全部読んでいると思う。『異邦の騎士』は特に記憶に残る一冊だった。天邪鬼で皮肉屋でまったく愛想もないが頭脳明晰の名探偵 御手洗潔(みたらい きよし)。権力や曲がったことが嫌いで、表には出さないが友達想い。友人の石岡和己とはホームズとワトソンのような関係。いつも石岡をからかっているものの、御手洗ほど石岡を気にかけている人間はいない。御手洗の皮肉の効いた言い回し、二人の掛け合いが好きだった。事件の謎よりも二人が楽しそうにしているのが好きだった。

 

島田さんがトランプ大統領の陰謀論を支持しているフェイスブックの投稿をみて愕然とした。アカウントが偽物ではないかと調べたが残念なことにご本人のものだった。敬愛していた人が変わってしまうのを見るのはさびしい。島田さんほどの方でも陰謀論にはまるのならば、私などはなお気をつけねばならない。御手洗潔は常に社会から見捨てられた弱者の味方だった。御手洗ならばトランプ大統領のことは鼻で笑って相手にしないだろう。もう、御手洗や石岡に会うことはできないかと思うとただ悲しい。それとも憑き物が落ちたように、いつかひょっこり戻ってきてくれるのだろうか。御手洗潔の帰還を待っている。

 

 

 

▼映画の感想『ハンターキラー 潜航せよ』を書きました。頭を空っぽにして楽しめました。潜水艦映画にハズレ無し。