玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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M-1

▼年賀状を印刷しようとしたらインクがなかった。いつの間にかプリンタが時代遅れになっており、予備のインクも売ってない。ヨドバシ.comでインクを見つけたので注文。初めてヨドバシで買ったけれど驚いた。クレジットカードの名義人(名前)や使用可能期間(月/年)を入力しないんですね。カード番号とセキュリティコード(カード裏の3桁か4桁の番号)だけを入れる。番号だけで買えて不思議な気分。

 

ヨドバシからカード会社のほうに照会をかけて、カード番号の登録情報(氏名、住所等)とヨドバシの会員登録情報(氏名、住所等)を付き合わせて照合するのだろう。二つの情報が一致か極めて近ければ、問題なしと判定して注文が成立するのだと思う。この方法の何がよいかというと、仮に注文者の端末がウイルスに感染しており、キーロガー(打ったキーの情報を第三者に送るプログラム)などで情報が流出しても不正利用を防げる。クラッカーはキーロガーで、カード番号、名義人、カードの使用可能期間などを手に入れる。だが、ヨドバシの方法ならばカード番号しか手に入らない。カード番号から名義人情報を割り出すことは不可能で、カード番号だけあっても使いようがない。この方法はいいですね。もう他でも使われているのかな。

 

そしてインクは届いた。印刷は好調。1枚のミスもせずに終えた。ほほほ。以前のプリンタはインクが濃かった。プリンタは印刷をするごとに1枚ずつ、ペッと紙を吐き出す。ボーっとしていると、すぐに次の紙が吐き出される。すぐに紙を取り除かないと、印刷した住所面の上に、次の紙の裏面が重なって汚れてしまう。だから紙が吐き出されるごとに、印刷された年賀状をとってベッドに並べて乾かす動きをしていた。この姿が舞を舞っているようなことから「年賀の舞」と呼んでいた。だが、今使っているcanonのプリンタだとインクも適量で紙が重なってもインクが付着することはない。ほっといていい。もう、あの舞を舞う必要がないのだな。

 

なんだかさびしい感じで書きましたが、べつにいいと思います。なによりだ。

 

 

 

▼電車の中で仕事の資料を読んでいると、二十歳ぐらいの男性二人が正面の座席に座った。お笑いのM-1グランプリの話を大声でしていた。いつの間にかM-1も終わっており、いよいよ年末なのだなあ。

 

打ち合わせまでに資料を読んでおきたかったが前の二人がうるさくて、内容が頭に入ってこない。「俺らのほうが絶対面白いって」「M-1いけるんじゃね?」などと言い合っている。なんだか面倒くさいのが目の前に来てしまった。ただ話しているというより、自分たちの面白い話の反応が知りたいのか、ちらちらこちらを見ている様子がある。車内はまばらで、あまり乗客もいない。私の前でM-1が始まってしまった。

 

「めっちゃ面白いことがあって」と始まったが、もうこれだけで面白くないことがわかる。面白い芸人で「面白いことがあって」と話し出す人はいない。そんなことを言えば、聴き手のハードルが無意識に上がってしまい「それほど面白くない」となってしまう。話の導入がまずい。それでも笑いそうになったのは、このコンビの隣でいちゃつく四十代ぐらいのカップルのせいだった。大声で面白い話をする二人など、まるでいないかのように二人だけの世界に入っている。入っている入ってないというか、男はぐいぐいと女のチチを揉んでいる。ここは家か。そんなに揉むかね、電車の中で。というぐらいに揉んでいる。

 

今年のM-1優勝は、激しくいちゃつくカップルのお二人でした。家でやれ、家で。ザ・承認欲求のお二人はまた来年がんばってください。資料は1ページも読めなかった。

 

 

 

▼オンラインゲームの『原神』をやっている。キャラの成長に必要なアイテムが不足しているので、どのキャラを育てるか迷うところ。ビッグダディ的に引いたキャラは全部育てたい方針ですが、なにせアイテムが足りないのだ。せっかく引いてもレベル1で放置しているキャラが何体かいる。ヨヨヨ。何を優先的に上げるか考えるのが楽しいのかな。

 

目当てのキャラをガチャで引くのもなかなか厳しい。☆5ランクのキャラは確率が0.6%(1000回引いて6回当たる)なので実に渋い。だから目当てのキャラに10万円以上使う人がいるのだけど。☆5の中でも何体かいるので、その中の1体を狙うとまた確率は下がる。鍾離というキャラ(確率0.3%)を出したくてガチャを回したのだけど、3回で出た。おおお。無課金の勝利。

 

 

引いても、育てられずに眺めている。イケメン。

 

 

 

▼映画の感想『1917 命をかけた伝令』『好きにならずにいられない』を書きました。『1917 命をかけた伝令』は第一次大戦が舞台の戦争映画。命をかけてない兵隊はいないと思うけど。

 

『好きにならずにいられない』はシャイな大男の話。アイスランドの映画。地味でたいした事件は起こりません。好きな人は好きというやつ。私は好きでした。