玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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加圧された

▼プレミアムフライデーだった。政府が忘れても私は忘れない、プレミアムフライデーと共に生きるのだ。そう思っていたが特に理由がなかった。面倒なので来月からは書かない。そもそも頼まれてもいないのになぜ毎月書いてましたか。

 

この冬、初めての肉まん、ピザまん、ミカンを食べる。冬の味覚。ほほほ。週末は鍋でもやろうかな。

 

健康診断終了。BMIは標準だがLDL(悪玉コレステロール)と尿酸値が高い。痩せようと思う。しかし、運動が面倒。楽して痩せれる何かを探したところ、加圧シャツに目がとまる。体が圧迫され食事量も減り、猫背も改善されるし、体幹も鍛えられるとか。すごいな加圧シャツ。もうちょっとがんばれば、志望校に合格し、恋人ができ、宝くじにも当たるのでは。

 

 

さっそく注文する。届いた物があまりに小さいので驚く。小学生サイズぐらいで、こんな小さくてはいるのかな? と思っていたが四苦八苦して着られた。着方が難しく、最初はYouTubeで加圧シャツの着脱動画を観たほうがいいかも。上半身がパツパツに締め付けられ、体がポカポカする。保温効果が高く、この時期はいい。寝ていても苦しくてすぐ目が覚めてしまう。なぜ、買ったばかりで昼寝したのかわからんけど。

 

着ている間は慣れてしまい、それほど違和感はなかった。一日着ていたけど風呂に入るために脱ごうとしたら大変。片腕ずつ抜いて脱ごうとすると破りそうになる。首が締まり、脱げないしで死にそうになる。両手を交差させてすそをつかんでガバッと脱ぐ方法がいいのではないか。試行錯誤して苦しむ。10分ぐらいしてようやく脱げた。脱ぐために筋肉を使ったのか、肩がバキバキになる。脱げたときの爽快感たるや。もう二度と着たくない。「加圧シャツ着つづけて痩せた」というコメントも見たけど、あまりに着脱が大変で、こんな大変な思いをするぐらいなら痩せたほうがマシと痩せたのではないか。明日から着続けられるかわからない。加圧シャツの着脱は、ムチ打ちより軽い拷問としてメニューに加えたほうがいい。

 

 

 

▼ラジオを聴いていたら、YouTubeで相撲部屋のアカウントが停止されていると言っていた。YouTubeはアカウント停止についてAIを使用しており、AIが力士と女性の裸の見分けがつかないのかもしれない。そこで対策として相撲部屋の動画では、力士の体にモザイク処理をすることでアカウント停止を避けようとしており、その様子がかえって卑猥に見えるという。

 

これは見に行かねば! と喜び勇んで行ったものの、嘘じゃん! 普通にアップされてるじゃん! ガッカリした。生きる気力をなくした。調べてみると、4月ぐらいにコロナで出勤が難しくなり、YouTube側のアカウント停止のやり方に変更があったらしい。人とAIを併用していたのをAIの使用率を大幅に高めたことが、誤ったアカウント停止の増加に繋がったという。その頃なら、相撲部屋の動画にモザイクをかける対策をしたところもあったのかもしれない。

 

何年か前にAIの本を読んだが、AIは裸体と砂漠の見分けがつかないなど大変らしいのだ。AIは進歩が目覚ましいから、もうきっと克服されているだろう。力士と女性の裸体の見分けもつくようになったのだろうか。力士は明らかに体が大きいし、マワシも締めている。ただね、太ったおばちゃんの場合、どうなのだろう。これは見わけがつくのか。太った裸のおばちゃんがマワシをつけた場合、これはほぼ力士である。AIはこれも正確に判断できるのだろうか。その動画の目的はなんだよ? という話はありますけど。その場合、猥褻要素はほぼないのでアカウント停止しなくてもいいと思います。

 

ときどき、なんの話をしたかったのか迷子になる。

 

 

 

▼寒くなるにつれてコロナの新規感染者、重症者が増えてきた。ニュージーランドや台湾のように少ししか感染者がいない状態のとき、厳しく引き締めて感染者をほぼゼロにし、そこから国内旅行や飲食を奨励して経済を活性化させていくのが正しいやり方だったのだろう。結果から見れば言うのは簡単だけど、感染者が減った時期にそう判断できるのは難しい。だから少し減ったら緩めての繰り返しでズルズルと感染者を出し続け、風邪がぶり返し続けるようなまま冬に突入して感染者が増大したのだろう。コロナはエビデンスがない状態での判断になるから難しい。感染者が減ったとき、さらに減らしてほぼゼロにするという決断ができなかったのは理解できる。それを決断できるのは優れた政治家だが、そこまで求めるのは酷な気もする。

 

菅政権も安倍政権もコロナ対策に芯のようなものを感じない。確固とした方針に基づくというより、GoToについても叩かれたから停止というように見えてしまう。政策を実行する者がそれでは心もとないが、政府の朝令暮改のおかげである程度、感染が抑え込めているようにも映る。

 

アメリカはもう死者が26万人を突破した。このペースでいけば来月末には30万人、3月には40万人近くになる。資料によって様々だがアメリカの第二次大戦の死亡者は30万~40万人ぐらいで、第二次大戦と同程度の死者が出ることになる。トランプ大統領はコロナを軽視することについては一貫している。コロナの死亡率が1%としても、自分の身内が死ねば遺族にとっては100%と同じ。遺族の前で、死亡率1%の病気だからたいしたことがないとは、とても言えない。アメリカの惨状はトランプ大統領だけのせいではないが責任を感じている様子がまったくないことに驚く。為政者としての良心の呵責も思いやりもまったく感じられない。たいへんなときに、たいへんな人が大統領になった。

 

それでもトランプ大統領の支持者は一定数いるし、日本人でも支持する人は多い。友人もトランプ大統領を支持している。話してみて思ったのは、トランプ大統領を本当に支持しているというよりも、リベラルが嫌いなのかもしれない。リベラルが嫌いなものを支持すれば、リベラル派に不快感を与えられる。逆に保守派が嫌いなものを支持すれば、保守派に不快感を与えられる。そんな思考が対立と分断に拍車をかけているようにも感じる。

 

 

 

▼映画の感想『アダムズ・アップル』を書きました。好きな俳優マッツ・ミケルセンが出ております。しかし、訳の分からない作品。不条理コメディとでも言うような。部分部分、面白かったです。