玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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北川景子になったけれど

▼新規感染者が続々、増えている。

 

アメリカではトランプ大統領がマーク・エスパー国防長官とCISA(サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁)のクリス・クレブス長官を解任した。今までも解任は多かったが、これからさらに解任や辞任が相次ぐだろう。トランプ大統領に解任されたほうが次の就職活動をするとき、箔がつくように思える。トランプ大統領の任期はあと2カ月で終わる。どうせあと2カ月分の給料ならもうクビも怖くない。今まで我慢してたけど、言いたいこと言って辞めたるわ、みたいな人が続出しそう。独裁者の力が落ちたときは、みんなで叩きにくる。

 

 

 

▼なりたい顔6年連続1位で北川景子というニュースを読む。

 

なるほど。あれだけの美人なのだから当然かもしれない。北川景子になるとどういう気持ちなのか思い浮べてみる。まず朝、顔を洗おうと鏡を見れば、そこに北川景子がいるのだ。これはもう嬉しくなってしまう。朝から鏡に見惚れ、うっとりしていろんなポーズをきめる。顎の下に両手を添えたり、流し目したりして遊びそう。朝から暇か。しかし、美人は3日で慣れるという言葉もあるわけで、本当のところどうなのだろう。毎朝毎朝、忙しいときにうっとりしていられるものなのか。ボヤボヤしてたら遅刻だし、うっとりしている暇などない。

 

会社でも困ってしまうな。私という意識を保ちながら、側(がわ)は北川景子である。トイレなどどうするのだろう。女子トイレに入れば犯罪だし、男子トイレはなんだか汚いから嫌だよ。なにせ私は北川景子なのだから。昼は松屋の牛丼でいいかと思っても、松屋に入っていいものなのか。イメージがある。本家北川景子に申し訳ないのでは。「二代目が松屋で牛丼たのんで、紅ショウガ山盛りにしてたわwww」などSNSに投稿されるかもしれない。二代目として相応しい振る舞いが期待される。二代目?

 

盛り場を歩けば毎回のように声をかけられて鬱陶しいだろう。でも、あれだけ綺麗だとかえって近寄りがたいということもあるのかな。だが、モテにモテるはず。これは私側の問題だが、体が女なら男に口説かれたときにグラッとくるものなのだろうか。グラッとくればいっそ幸せだが、そうでない場合は逆につらい。興味がまったくないのに男に口説かれ続けるのだ。これはねえ、どうしたものか。そこは女にいく手がある。北川景子ならば女にもモテモテなのだ。知らんけど。

 

日本中の人間の半分ぐらいが北川景子になったらどうなるのだろう。美が標準となったとき、次は内面の評価が始まるのではないか。今まで私は男北川景子として人気があったわけだが、今度は内面が女の北川景子も出現する。「アイツはおっさんだけど外見は北川景子だから」で許されていたが、今後はそういうわけにはいかない。DAIGOのような男との結婚を望んだとしても、うまくいかないかもしれない。北川景子内でのシビアな序列が発生する。もう男北川景子たちは女北川景子に太刀打ちができないのか。なにせ私など中身は40のおっさんである。女北川景子たちが結婚していき、男北川景子はあぶれてしまう。焦った男北川景子たちは続々と経歴詐称をしだす。中身は90のじいさんなのに「二十歳の女北川景子です★」と言い出すやつもでてくるだろう。90の北川景子はきつい。元気そうに見えていきなり死ぬ。90だからだ。魔法がとけて、みんなが本当の姿に戻ったとき、いきなり介護が始まるかもしれない。相当きつい。なんだか訳のわからない話になってきたのでもうよす。

 

北川景子になりたいかどうかですが、もうちょっと考えさせてほしい。