玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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その先の世界

▼友人に子供が生まれた。めでたし。

 

図書館に行けば貸出しカードは小箱のようなものに入れて受け渡しされる。スーパーのレジは透明なシートで覆われ、現金はコイントレーに入れるので直接手渡しすることはなくなった。店の入り口には消毒薬が置いてある。コロナがどれぐらい続くかわからないが、生まれてきた子にはこれが当たり前の世界なのだ。前のような暮らしが戻ったら、その子は店員からお釣りを受け取るとき「直接さわって大丈夫?」などと思うのだろうか。

 

 

ドラマ『ダウントン・アビー』の劇場版を観た。ドラマの先が丁寧に描かれていた。映画版だけ観てもなにがなにやらですが、ドラマのファンだったら面白い作品。劇場版の最後は、終わりゆく貴族の時代と、これからの時代への不安がぼんやりと滲んでいた。

 

 

先代伯爵夫人バイオレット(マギー・スミス)。彼女は屋敷の誰よりも、終わりゆく貴族の時代を理解している。変化は当然で、新しい何かについて恐れることなど何もないのだろう。この頃は第一次世界大戦があったり、まだ女性に選挙権がなかった。貧富の差も今とは比べものにならない。多少混乱しているものの、全体としてみれば今は良い時代になったと思う。とはいえ、今はちょっと大変ですけど。だが、爆弾が落ちてくるわけでもない。この先は今よりも良い何かが待っているはず。きっと大丈夫。友人の子には「生まれてきておめでとう」と伝えたい。ただねえ、あの家の子か~。いろいろ大変だと思いますよ。私がお勧めしたいのはパンダの子。パンダはいい。モコモコだし、なにせみんなからかわいがられる。私も来世はパンダと決めている。

 

劇場版は、バイオレットとイザベルの掛け合いがあいかわらずで楽しかった。皮肉や罵り合いをするにも教養がいる。

 

 

 

▼メジャーリーグはコロナの影響で試合数を減らし、すでにシーズンを終えてリーグ優勝決定戦が始まっている。メジャーはここ何年かでコリジョンやチャレンジという新しい試みを導入した。日本でもその仕組みを改良して取り入れている。コリジョンとは本塁での危険な衝突プレーを避けるための規定。ランナーがキャッチャーに体当たりすることや、キャッチャーがランナーの進路を塞ぐことを禁止している。コリジョンの導入によって衝突が減り、ケガの予防に繋がっている。チャレンジとは、監督が審判へ判定の異議を申し立てる場合、ビデオ判定を要求できる仕組み。判定の正確性が増し、誤審が減少した。

 

アメリカは先進的な仕組みを導入しながら、いまだに報復死球や乱闘があるのも面白い。昭和の野球である。面白がっていたら駄目だけど。選手たちはいまだに荒っぽくて、システムを考える頭のいい人たちがなんとかうまく収めようとしている。日本はシステムの導入自体はそれほど早くない。思えば、選手の振る舞いのほうが進歩しているように感じる。荒々しさが抜けて洗練されたように感じる。子供の頃に観ていた野球選手は、ヤジに対して観客としょっちゅう怒鳴りあっていたものだ。

 

これを敷衍させて日米のコロナ対策の話にしたり、属人性によらないシステムによる危険回避の話にもっていくことはできるものの、そんなことでもなく、ただちょっとそう思いましたというだけの話。

 

 

 

▼少し変わった夢を見た。夢の中で猛烈な眠さに襲われ、洗っていた皿を落としてしまうというもの。夢の中でさらに寝るということがあるのだろうか。

 

 

 

▼そして今日もオンラインゲーム『原神』をやった。世界ランク4、冒険ランク37のところにいる。ゲームランク5という廃人まであと一歩。

 

 

段々畑がとてもきれい。そんで料理が凝っている。

 

 

ゲームの回復アイテムというと「ポーション」みたいなのが当たり前だったが、原神はとにかく料理の種類が多い。レシピが40種類ぐらいはある。中華ゲームのこだわりを感じる。料理をそんなに使い分けるわけじゃないんだけど。