玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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懐かしい感じ

▼占いはまったく信じないが、雑誌の占いコーナーは読んでしまう。季刊の雑誌だったのかもしれないが、今期の私の運勢は「浮上の見込み無し」と書かれていた。オヨヨ。今期て。なんですか、4月1日から翌年の3月31日までか。期間、長すぎないか。水底で溺死している。

 

 

 

▼子供の頃、台風になるとレンタルビデオが許されたというコメントを見て、何気ないけどいい話だなと思いました。その家庭だけのルールや掟というものがある。祭りの日だけは夜9時半ぐらいまで遊んでいいとか。なんだか懐かしい気分になった。私の家のルールはなんだろうと考えた。夏場に傷んでいるかどうか怪しい食べ物があると、私が臭いをかいで大丈夫かどうか判断した。かわいそうな警察犬みたいなことをさせられていた。ルールではないが、嫌な役目。

 

 

 

▼女物の服は、男物に比べて種類が多くて複雑。テレビ会議でお菓子ちゃんが着ていた服は、袖がなくて前掛けのようになっている。首の後ろで紐を結ぶようになっているのかな。なんという服なのかわからない。よく似合っているけど、褒め方がわからない。

セクシーな金太郎というか。「お洒落な金太郎みたいでいいね」と言ったら本当に嫌そうな顔をした。褒め方を間違えたかもしれない。金太郎界のファッションリーダーとフォローしたが、彼女の気持ちは戻って来なかった。マサカリで首を落とされる日も近い。まだあの服の名前を知らない。

 

 

 

▼ラジオ、たまに聴くんですけどね。TBSの『爆笑問題カーボーイ』では、爆笑問題の田中さんがコロナにかかったため、田中さんの代わりにゲストで伊集院光さんが来ていた。伊集院、太田というTBSラジオを聴く人にとっては楽しい回。生放送でオープニングからテンションが高い。おっさん同士のどうしようもないじゃれ合いが楽しそうでなにより。

 

あんまり濃いもんだから、初めての人には何がなんだかわからない内容かも。だけど、それがラジオの魅力なのかもしれない。パーソナリティが自分にだけ語りかけていると錯覚させてくれるような。懐かしい感覚。途中、太田さんが楽しくなりすぎちゃって、思いついたボケを全部言うみたいな状況になっていた。太田さんが「宇宙飛行士が『私はカモメ』って言って」というところは、ソ連の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワの逸話かと思う。彼女が宇宙船ヴォストーク6号で女性初の宇宙飛行をした際、地上との交信で「ヤー・チャイカ(私はカモメ)」といったところからきているのだろう。そんな話、100人いても1人か2人しかわからないだろうよ。私も先日、『サリュート7』という宇宙船の映画を観たときに偶然知ったものだった。もう、楽しくなっちゃって止まらないんだろうなあ。そんな暴走を聴くのも面白い。

 

いろんな面白さが詰まったラジオだった。面白さにはいろんな要素があって、面白い話や表現というのはもちろんだけど、人が楽しそうにしている様子というのも面白さに入るのかもしれない。終わってしまったときには、なんだかさみしささえ感じた。そんな感情はずいぶん久しぶりだった。

 

谷村新司さんのラジオの話も出ていました。ラジオではもはや古典みたいな話ですけども。あるリスナーが送ってきたハガキの話。そのリスナーが単三電池を見てなんだかムラムラしてしまい、「これ入るんじゃないか?」とお尻に入れてしまう。そうやって遊んでいたが、遊んでいたってのもちょっとなんですけど、そうしたら電池がふとした拍子にスッポリと入ってしまい、とれなくなってしまう。どうやってもとれなくて焦っていたら、そこに彼女がやってきてしまう。彼女が下半身丸出しの彼を見て呆然としていたら、そのタイミングで電池が抜け落ちてしまった。そこで彼が「実は俺‥‥ロボットなんだ」と言い訳したという。そんな言い訳あるかいという。

 

いやあ、心温まる懐かしい話を聴かせていただきました。くだらないなあ。くだらないのが一番いい。放送から1週間はradikoで聴けます。

 

 

 

▼映画の感想『ストーンウォール』を書きました。ゲイの抵抗運動を描いた映画。賛否両論あるかと思いますが1969年当時の雰囲気を知りたい人にはいいかも。