玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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散歩

▼頂き物のブルーベリー。熊本産だとか。普通に食べるとそれほどでもないものの、ヨーグルトに入れると程よい酸味で美味しさが増す。これは良い物を頂いた。ほほほ。

 

 

 

▼食料が尽きかけたので買い物へ。痛風の左膝関節痛の治り具合は8割程度。自宅から100メートルほど歩いたところで(こりゃ無理だ)と気づいたが、戻るのも面倒だったので惰性でゴー。暑い中、マスクは息苦しい。

 

途中、懐かしい遊歩道を通る。友人夫婦の子ター坊と歩いた道。「遠回りだけど、こっちから行こう」と誘われた。ピザ屋があるのだ。ピザのチーズの香りをかぐと嬉しくなるのだとか。ピザを買うわけではなく、店の前を通り過ぎるだけ。安上りな子だった。本当にいい子だった。あんなことになるまでは‥‥。

 

特筆すべきエピソードもなく、今も普通に元気。良いこと。

 

スーパーからの帰り道、膝裏が爆発するかと思ったが裏道を通ったのでタクシーにも乗れなかった。帰りつく頃には、痛すぎて頭がバグったのか何も感じなくなっていた。無の境地。血行が良くなって痛みが薄れたのかもしれぬ。段差の苦労など、膝が痛い人の苦しみが少しわかった。今、私は膝の痛みを持つ人に優しい。期間限定で優しい。膝の痛みを忘れても、この気持ちを忘れたくないもの。自分が治ると、すぐ忘れてしまうのだな。いろいろ寄って5キロの行程。いきなり5キロは無茶だった。

 

 

 

radikoで無料で聴ける放送大学の講義が面白くて、たまに聴いている。流しておくだけでも、けっこう面白いのはあるし、興味をもったらちゃんと聴いてみるといいかも。特に歴史とかは聴きやすいのでいいですね。今は石丸昌彦教授の『精神疾患とその治療』を聴いている。石丸教授、声がいいんだなあ。喋り方にも知性を感じる。私もあのようにしゃべりたい。ゲームをやっているときは、たいてい何かの講義を流している。罰当たりかもしれない。

 

3回目はプラセボ効果や薬の効き方についてとりあげていた。プラセボ効果とは効き目のある成分が入っていない偽薬(プラセボ)を患者が飲んでも、患者自身の思い込みによって効果が生じることで、その効果には良いものと悪いもの(副作用)がある。人の体は不思議なもので、気の持ちようで薬の効き方が変わってくるのが面白い。医者の世界には「効くと思って飲んだ薬は効く」という言葉があるそうで。鬱病は、家族や配偶者の態度によって薬の効き方が大きく違ってくるという。家族側に理解しようとか、治そうという協力的態度があるほどいいようです。気持ちというのは馬鹿にならない。

 

で、新薬開発について、いかにプラセボ効果を除去して効果測定をするかという話。まず、薬を飲む対象者を2つのグループ、服薬分、非服薬分に分類する。服薬分には新薬、非服薬分には偽薬を飲ませる。偽薬は新薬と同じ見た目、味、量で判別不可能なものを作る。もちろん偽薬には何の薬効もない。被験者に薬を渡す担当者にも、どちらが新薬でどちらが偽薬かは伝えない。新しい薬が効いてほしいとか、そういう気持ちが伝わらないようにするため、徹底的に情報を制限する。そこまで注意して試験を行い、データを統計学的に分析して有意差が生じたとき、はじめて薬が効いたとなるそうである。

 

病は気からというのは馬鹿にならないもので、プラセボ効果を排除するためにこうした工夫をして薬を開発しているのだなと頭が下がる。逆に考えると、多少の不調なら気持ちでなんとかできることもあるのかもしれない。ドラマなどで鬼上司が「たるんでるから風邪なんてかかるんだ!」と滅茶苦茶なことを言う場面があるが、あれも一面では真理を突いていたのかも。罹患しても、本人の治癒力で治していたのかもしれない。こういう講義がいつでも無料で聴けるとは、ありがたい世の中。ほほほ。

 

 

 

▼映画の感想『うさぎドロップ』を書きました。一人親の育児を描いたアニメ。日常系かと思いきや、いろいろなメッセージが盛り込まれ、やや重たげな仕上がり。