玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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肉の焼き方を教える

▼再び感染者数が増えたので、東京アラートが出された。東京警報である。大雨警報は大雨に注意なわけで、東京アラートだと東京に注意ということにならないのかな。名前もよくわからない。東京名物のクッキー詰め合わせのような名前。とりあえず、都庁とレインボーブリッジが赤く光っているらしい。怒ってんの? クッキー食べる? 都庁もレインボーブリッジも見えないところで暮らしている。

 

コーヒー片手に東京アラートをつまみながら過ごす金曜日。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は門のところで死体から抜いた髪の毛で、かつらを作って売るビジネスをしていたら下人からぶっ飛ばされてまあ大変! という一週間でした。嘘を書き連ねて今週も終わっていく。今週、なーんもしてない! 無職がなーんもしてない! 時間だけが過ぎてゆくー。下人に殴られただけで終わっていくー。

 

しかし、あれよな。テレビを観たとき、人が集まっている映像を見ると自然に「これはコロナ前かな、コロナ後かな」と選別していることに気づいた。この状態は東日本大震災のあとにもあった。選別したところで、どうということはないのだけど。そういう心の動きがあったというお話。

 

 

 

▼前にお世話になった会社に。会長と食事に行く。肉が食べたいとおっしゃるのでサムギョプサルを食べに。会長がみずから肉を焼いてくれて、それはありがたかったのだけどペースが早い。来た肉をすべて網の上に載せる勢い。焼くペースが早すぎて追い立てられるように食べる。野球部の中学生と食べてんのかと思った。落ち着け。会長に「早すぎます」と言うと「焼肉、行ったことないからよくわかんなかった‥‥」としょんぼりしていた。急にかわいいおじいちゃんが現れた。普段、殺しても死なないはずなのに。

 

80歳超えた人が焼肉に行ったことがないこともあるのだなあ。ある程度の年齢になれば肉より魚となるのかもしれない。「世間知らずの人は困りますね!」と、会長に肉の焼き方を伝授する。わははは。会長にはいろんなことを教えてもらったけど、私が会長に教えたことは肉の焼き方とデジカメの充電の仕方ぐらいしかない。年上の人間に何かをすることは難しい。年下に返していくしかないのだろう。

 

会長からお孫さんの学校がようやく始まったことなど聞く。中学に入学したものの、コロナの感染予防のためにクラスメイトと会話禁止だとか。私立中学だから全員が初対面だそうで、友達が作りづらくてかわいそう。いろんなところに影響が出るのだな。

 

 

 

▼前回の日記で、夫婦喧嘩をしたMさんだったが状態は悪くなっているとか。なるほど。コロナで奥さんも神経質になっており、箸の上げ下げまで監視されているようで息が詰まると嘆いていた。ついにはトイレのやり方まで指定されるようになったとか。以前から座って用を足すように言われて揉めていたが、今度は便座に蓋をしてから流せとのこと。座って用を足すというのは理解できる。飛沫がとばないから掃除する側からすると汚れなくて楽。自分で掃除してみないとわからないけど。

 

便座に蓋をしてから流すとウイルスが飛び散ることを防げるのだという。たいした手間でもないが、一つ一つが積み重なるとストレスなのかな。Mさんは言い争いを避けるため、奥さんのいうことは全面的に受け入れているという。Mさんがおしっこをしないよう進化するまであと少し。がんばっていこう。

 

 

 

▼オンライン箱庭ゲーム『Creativerse』について書きました。ゴールデンキーパというレアモンスターを倒すクエストが尋常ではなく難しい。日本語の情報がほぼないのもかなり厳しい。このゲームをやっている人が日本に10人ぐらいいるとして、このブログまでたどり着く人がどれほどいるのか。雷に打たれる確率は1/3000万と『グッド・ウィル・ハンティング』でロビン・ウィリアムズは言っていたが、それぐらいの確率のような。読んでくれたら奇跡。読んでもクリアできないかもしれない。もはやなんのために書いたのか。意味など考えてはいけない。