玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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美しさの秘訣

▼忘れた頃にやってくるのがプレミアムフライデー。べつに、やってこられてもという気はする。私と同じで不要不急の存在。お互い、励まし合っていこ。傷、舐めあっていこ。

 

 

 

▼女優の広瀬すずさんが美しさの秘訣を聞かれていた。「本当に何もしてないんです」と答えている。なるほど。こういう質問で「死ぬほど努力してます! 美のためなら人殺しだってできます!」って人は見たことがない。いたら面白いけど。本当に何もしてないのだろうか。すさまじい努力のおかげで達成された美なら一般人も努力で追いつけるかもしれないが、何もしてないとすれば素質の差だから追いつきようもないのでは。虎と猫のようなもの。謙遜しているようで、一般人に絶望を与える美の絶壁がある。こういうとき、なんと答えるのがいいのだろう。悩む。私が訊かれることは一生ないのだけど。

 

芸術家のアンディ・ウォーホルはかつて「未来には、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」と語った。意味が幾通りにもとれる言葉。現在のSNSのような状態を予見したのか、花火のようにはかなく消えてしまうメディアの中の有名人を指したのか、よくわからない。わからないものに人は意味を与えたがる。映画でも、いくつかの解釈ができる映画だと観終わったあとに話が弾む。謎めいたことを言って、あとは観客にぶん投げるという手もあるのではないか。

 

つまり、私が広瀬すずだとして「美容で気をつけていることはありますか?」と訊かれたら「漢字の書き順を間違えないことでしょうか」そう答えた後、一瞬の間をおいて「ふふ」と微笑む。これである。謎めいて何か意味がありそうだし、だが下手をすると「こいつ、気ぃ狂ったんか?」と思われる危険性はある。美の道はけわしい。

 

 

 

▼SNSで誹謗中傷されたことを気に病み、亡くなった女子プロレスラーのニュースを見た。とても悲しい話。SNSなど気にしなければ、見なければ、と思うのだけどそうできない人もいるのだろう。

 

死のうとしている人に「死なないで」とか「気にしないで」と声を掛けても、その声は耳に入らない。正常な判断をくだす力がない。もうどうしようもない。将棋でいう「詰み」の状態に近いわけで、そこまでくれば羽生さんが指そうが、私が指そうが変わりなくなってしまう。絶望的な心理状態までいかないことが大切で、「これは危ないな」というチェックポイントを自分の中に持っておいて、心のバランスが悪くなってきたときに気をつける。何事もそうで、悪くなったときではなく、悪くなる前に手を打っておけば、悪くならずに済む。外側からは何もしていないように見えるのが理想の状態である。そんなことできりゃ誰も苦労しないよといえば、そうなのだけど。

 

 

 

▼今日も今日とてオンライン箱庭ゲーム『Creativerse』をプレイ。私だって本当は『どうぶつの森』がやりたい。

 

前回、プロバイダJ:COM西東京の長期契約の違約金に怒り、J:COM西東京爆破を決意したわけである。一応、ネットでJ:COM西東京を調べてみた。

 

 

これが悪の巣窟J:COM西東京である。

 

 

私が作ったJ:COM西東京がこれである。本物は、建物の表面がわずかに湾曲しているんですよね。そういう表現ができればいいのだけど。横はこうなります。

 

 

 

裏手に非常階段があるのだが、ネット上からだと建物の裏側がどうなっているかわからない。これは現場に行くか、J:COM西東京に電話して「ちょっと非常階段を撮影して送ってくれませんか?」と頼みたかったが「狂人!」と思ったのでやめました。なにせ動機が、爆破するためだから。

 

似てないのだが、とりあえず作ったことで満足する。完成すればかわいいもので爆破などしたくもない。しかし、あまり愛嬌がある建物ではなく、何に使ったらいいか迷うところ。資材置き場にでもするしかないのかな。箱庭ゲームにはいろんな楽しみ方があるのだな。

 

そういえば、箱庭ゲームでは建物を建てる前に土地を平らにする整地作業が必要になる。J:COM西東京を建てた場所には木が多くて整地がとんでもなく面倒だった。なので石油をかけて爆破して焼いていたのだが。

 

アワワワワワ‥‥の図。

 

消し方がわからなくて、自分の村を焼いた。半分焼けた。ヨヨヨ。人は、ついうっかりする。気をつけて。