玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

このブログの内容はすべてフィクションです

ガスが治る

▼雑談。ビデオチャットで話す。そもそもあのインターネットを使って通話するツール(skype、zoom、teamsなど)の総称がわからないまま、ここまできてしまった。ビデオチャット、テレビチャット、テレビ電話、ビデオ会議、テレビ会議、通話アプリなどいろいろあるが、この呼び名を定めたい。みんな違う名前で呼ぶからモヤモヤしていた。

 

各社のサイトを見ると、skypeでは「ビデオ通話」、zoomは「ビデオ会議」、teamsは「テレビ会議」という言葉が出てくる。そりゃ、まとまりませんわ。インターネット通話アプリというのが正しいかもしれないが長い。周りでも、みんな好きに呼んでいてまとまらなかった。ただ、24時間くんが「『テレビビデオ』というのはどうでしょう」と提案したときは全員から一斉に否定されていた。過去にテレビとビデオが合体したテレビデオという商品があったけど、彼はそれを知らなかったのだろう。若い。時代は変わってしまった。

 

24時間くんは、時の流れを感じさせた罪で老人たちから叩かれていた。かわいそ。ちなみに呼び名はゴリラ部長がよく言っている「あの便利なやつ」になりそう。物忘れの多い熟年夫婦と同じ。

 

 

 

▼昨日はガス台が故障し、3基あるコンロすべて火が点かなくなってしまった。以前にシャワートイレを交換したときの電気屋さんのことが頭に浮かんだ。買う買わないはおいといて、あの人にとりあえず聞いてみよう。シャワートイレは利益が出ないのではないかと心配になるぐらいの値段で工事してもらった。商品代込みで2万円ちょっとだったかな。工事から何年か経ったがシャワートイレは何のトラブルもなく使えている。私のお尻の安全は守られている。

 

火がつかないことを説明すると、給湯器が使えるか確認してくれと言われる。お湯にならなかった。ということは、ガス自体が使えないということで恐らくマイコンメーターが落ちていると教えてもらう。地震などがあった際、ガス漏れ防止のためにマイコンメーターが自動でガスの供給を停止するという。よくできた子。自宅外のマイコンメーターのランプを確認すると赤く点滅しており、止まっていた。ゴムのキャップを外してボタンを押す。ガス漏れの確認を自動で行い、3分待つとガスが使えた。火が点くことに感動する。ありがたや。

 

私の住んでいる集合住宅は工事が行われており、その際の振動でマイコンメーターが停止したのだろう。べつに故障でもなんでもなかった。お金もかからなかった。しかし、相変わらず欲のない電気屋さんだった。私が「もう10年以上使ってるし寿命ですかね」と訊ねたとき「今はガス台も進歩していて、こういう商品もありますよ」という方向に話をもっていくこともできたはず。もちろんよそと相見積もりをとれば、故障してないことがばれる危険性はあるけれど。うまくごまかして壊れてないのに買わせてしまう店もあるんじゃないのかなあ。こういう正直な人に儲けてほしいもの。電気屋さんに感謝しつつ、イワシの缶詰を使った味噌汁を作る。おいし。

 

 

 

▼今は町の電気屋も量販店やネットショップに駆逐されて、すっかり絶滅危惧種という有様。町のお店がほとんど知り合いというのもなんだか面倒臭くて、それが個人商店がなくなる結果に繋がったのかもしれないけど、たまにこういうお店にあたると個人商店もいいなと思える。

 

以前、ラジオで伊集院光さんが言っていましたが、昔は町内にある電気屋で買うのがご近所付き合いもあるし当たり前のことだったとか。そんなとき、町にデパートができて伊集院さんの家は町の電気屋ではなく、デパートでテレビを買ってしまう。ところが町の電気屋との付き合いも続いており、家電の修理などを頼むときがある。そんなときは電気屋に気をつかって、電気屋が来る前にみんなでテレビを運んで隠したそうです。いい話‥‥なのか、よくわからんけど。それだけ結びつきが強くて、ときにそれが面倒だったりもして現在の形になったのでしょうけど。形が変わることは仕方ない。次に何か買い替えるときは町の電気屋というのもいいのかな。などと書きながら自分が無職であることを思い出した。稼がねば。

 

「40代 無職」で検索してみるとサジェストで「死ぬしかない」と出て笑ってしまった。そっかー、私、死ぬしかないのかー。いや、ここで死ぬわけにはいかない。私には浜崎あゆみのドラマ『M 愛すべき人がいて』を見届けるという使命がある。全員狂人という珍しいドラマ。

 

死んでいいと思います。