玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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村は荒れていた

▼自粛期間中なので日記も自粛。というか、忘れていた。人は忘れる。忘れずに書いてこ。

 

オンラインでゴリラ部長とテレビ電話。報告、今後のあれやこれやを終えて部長の愚痴を聞く。最近、部下と距離を感じるので、もっとみんなに親しみを持ってほしいとのこと。どうなんでしょうね。怖がられる人というのは貴重に思えるけど。何の気なしに「じゃあ、飲み会のときにあだ名で呼んでもらうとかは?」と提案したら「ためしにあだ名つけてみろ」と迫ってくる。

 

「氷河期無能おじさん」と言ったら、滅茶苦茶に怒られた。「無能なのはテメェだろ!」と言われる。しどい。自分が付けろっていうから。これだから氷河期無能おじさんは。

 

 

 

▼古代ギリシャの世界を3DCGで再現したサイト(Ancient Athens 3D)を教えてもらう。以前『CREATIVERSE』という『マインクラフト』に似た箱庭ゲームをやっていた。好きな家や建物を作って遊ぶゲーム。いい歳して。

 

あれでパルテノン神殿とか、再現できるんじゃないかしら。3年ぶりに起動してみたところ、なんと私が作った村は荒されていたのです。ガッデーム! 許せん! というか、3年振りに帰ってきたので荒されたことにもしばらく気づかなかったのだ。「なんか様子が変わったような‥‥。こんなんだったかな?」と思った。

 

普通は村を公開設定にしても、訪問者に権限の制限をつけるのだけど読むのが面倒なので設定しなかったのだ。ヨヨヨ。アイテムを作るのに必要な材料、道具、武器などすべて捨てられ、発掘場所へのテレポーターも全部捨てられていた。ほぼ初期状態という。悲しみ。爆破設定はデフォルトが不許可だったので村は破壊されていないものの、持ち物を捨てるだけでも相当時間がかかっただろうなあ。執拗で暗い情熱に怖くなる。傷は深く、復旧させるのにあれやこれややっていたら朝の5時という。そもそも3年ほっといたぐらいだから飽きていたけど、なんだか悔しくて意地で復旧させてしまった。自宅もリフォームしたり、新しく橋を作ったりして。そりゃ、朝の5時になるわ。

 

 

いつの間にかクエストが実装されており、巨大カニRockzillaを召喚しろとのこと。ピラミッドのような召喚台を趣味で作って召喚。また無駄な事に時間を使ってしまった。

 

 

これは召喚台を斜め後ろから見たところ。そうです。表は石で飾りましたが、材料を全部捨てられて飾り石が作れないのだ。漫画『おぼっちゃまくん』に服の前部分しかなくて後ろは裸の、びんぼっちゃまというキャラがいたがあの状態。うう、荒されたダメージがこんなところに。面倒なのでこのままでいく。

 

これからガンガン採掘をしてパルテノン神殿を作るか、どうしたものか。何かこう、もっと他のことをしたほうがいいような気もするんですよね。氷河期無能おじさんとしては。

 

 

 

▼甥っ子の幼稚園児そうちゃん。自宅で『アンパンマン』を観ているとのこと。『機関車トーマス』ブームはもう去ったのか。子供はすぐ次に行く。

 

『アンパンマン』について考えていた。アンパンマンの顔が濡れて駄目になったとき、代わりの顔が飛んでくる。どの時点で記憶の引継ぎが行われるかについて。予備も含めてすべての顔の記憶を随時、並列化して最新情報に更新するのはあまりに無駄が多い。だから、新しい顔が装着されたときにネットワークから顔に記憶がダウンロードされるのではないかと思う。

 

ということはですよ、我々バイキンマンサイドから考えると、無線でダウンロードできない閉鎖環境でアンパンマンと戦うのがいい。そうなれば、代わりの顔がきたところで、記憶もなく何もわからないポヤ~ッとしたアンパン野郎に何ができるというのだ。ウシシ。もうこうなればやりたい放題なわけで、アンパンマンを拉致し、仲間として洗脳することもできるのではないか。しかし、あれだな。アンパンマンというのもかわいそうな気がする。あの頭部は自我を持ちながら使い捨てなのだ。

 

人を使い捨てにしていくシステムというのはどうなんでしょうね。アンパンマンの顔はジャムおじさんのパン工場で作られる。工場! なんて恐ろしい響き! 人を作るのに工場て! だいたい、本当にパン製造を行っているか怪しい。そもそも、あのジャムおじさんという輩が小売り店にパンを卸しているのを見たことがない。ひたすら、使い捨て兵士としてアンパンマンを製造しているだけではないか。これを悪魔のパン工場と言わずしてなんと言う。ジャムおじさんという男は、にこにこ笑いながら本当は何を考えているかわからない。まともな神経なら、あんな仕事できるわけがない。ジャムというのは悪魔の隠語なのでは。人を使い捨てにする悪魔を許すわけにはいかない。アンパンマン解放の日まで私は戦う。たとえ、彼の記憶がねじまげられ、幾度アンパンチをくらおうとも。誰もわかってくれなくていい。愛と勇気だけが友だちなのだから。