玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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マスク配布

▼午前10時になると、自治体から緊急事態宣言による外出自粛要請がスピーカーを通して流される。スピーカーがぶっ壊れているせいで、毎日「こちら‥‥〇〇市、あ‥‥げ‥‥の‥‥ガガガガガ‥‥です。‥‥な‥‥さい」で放送を終える。何もわからない。東日本大震災のときから直ってないから筋金入りだ。上から言われてるんで、とりあえず流してます感がすごい。これぞ、お役所仕事。

 

政府が配布をきめたマスク2枚の配達が始まった。都心の人間によれば、もう自宅に届いているらしい。私の住む東京西部にはまだ届かない。なにせ防災無線すらいっちゃってる町。マスクなどそう簡単に来るわけがないんだ。東京にもいろいろあって、私の住んでいるところなど秘境といってよいほどの田舎。人々は巨大なピアスを耳や鼻につけ、槍を持ってピョンピョン飛び跳ねるのに忙しい。成人の儀式にはライオン狩りやバンジージャンプをしている。今はコロナなのでみな家に引き籠って、ヒョウタンの実を削り出してコテカを作る毎日。コテカというのはサイの角のような形をしたペニスケースです。お土産に一つどうですか。

 

まったく何も考えずに日記を書くと、こういうことになる。だから嫌だったんだ。

 

 

 

▼テレワークだと、どうにも雑談の時間が増える。隣席のTさんは大学時代に哲学を専攻していたという。就職活動のとき苦労しただろうなあと思ったら、やはり大変だったらしい。「哲学なんて、なんの役にも立たない」と言われることも多かったとか。当たり前である。あんなもの、役に立つ立たないの話ではない。猫をつかまえて「おまえは何か役に立つか?」と訊いているようなもの。立つわけがないんだよ。訊くほうが間抜け。ただ、猫も哲学も役には立たないが、生涯の友になることはある。

 

なんだか無理に話を猫のほうにもってきてしまった。というのも、最近は『猫侍』を観ているからなのです。

 

 

まだ途中ですが、とくにこれという事件は起こってない。浪人と猫の日常コメディなのかな。のんびりしておる。猫かわいや。ウシシ。

 

 

 

▼映画の感想『デス・ウィッシュ』『スーパーサイズ・ミー:ホーリーチキン!』を書きました。『デス・ウィッシュ』は復讐映画『狼よさらば』のリメイク。ブルース・ウィリスが出ています。監督はホラー映画『グリーン・インフェルノ』のイーライ・ロス。どおりでグチャっとした容赦ない死に方だと思ったよ‥‥。サラッと観られる復讐映画で後味も良かったです。

 

ホーリーチキン!』のほうは、前作『スーパーサイズ・ミー』の監督モーガン・スパーロックがまたがんばっている。前作では一か月間、マクドナルドの「スーパーサイズ」だけを食べるという気が狂った企画をやっていましたが、今回はファストフード店を作ってみようというもの。ファストフード業界は、まったく改善されていなかったみたいな話。面白いです。