玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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プロフェッショナル 仕事の流儀 本木雅弘スペシャル

▼この時期にしては珍しい雪。一片が大きい。積もりそう。

 

相変わらずマスク不足が続いている。YouTubeで「縫わないマスク」で検索すると、手間をかけずに作れるマスク動画がいくつもでてきますね。ありがたい。

 

『プロフェッショナル 仕事の流儀 本木雅弘スペシャル』を観る。役者として存在感があり、成功者としての印象があったのだけど本人の自己評価はまったく別ということに驚きました。もう本当に愚痴っぽい人なんですよね。番組始めから終わりまで、ずっとグチグチ言い続けていた。そんなに言う? ってぐらい言ってましたよ。わはは。

 

自分が凡人ということをわかっていて、そこから抜け出すためにもがき苦しむ姿が映し出されていた。たしかに、変人や天才はこういった苦しみ方はしないだろうなと思う。すごく真面目で求める場所が高いところにある。普通の人はその高みが見えたとしても、到達することを諦めてしまうかもしれないし、気にすらしないかもしれない。でも本木さんは正解や答えがあるのかわからない問いの答えを愚直に探し続けている。探し続けて見つからなくて傷ついている。二枚目なのにどこか間が抜けていて、愛おしさも感じる。

 

自己肯定感や自己評価という言葉をここ2、3年でよく聞くようになった。おおむね自己肯定感が高い方がいい、幸せだという考え方が多い。でも本当にそうなのかなと思う。本木さんのように自己肯定感が低いからこそ、徹底的に自分を追い込んで正解を探し求めて成長していく人もいる。自己肯定感が高ければ、心の安らぎは得られるかもしれないが努力はとまってしまうのではないか。自己肯定感を得れば成長を失うようなトレードオフの関係が成立するのかもしれない。

 

『おくりびと』『坂の上の雲』『永い言い訳』など本木さんの作品で好きなものがある。『永い言い訳』の主役は素の本木さんに似ているように思う。苦しみが結実して、いい作品になったのかもしれない。しかし、奥さんは大変だなと思います。近くで「俺は駄目だ、俺は駄目だ。なんて下手クソなんだ。あ~駄目だ駄目だ」って、つぶやき続けられたら「うるせーなオイ!」ってなりますよ。普通の人はもうちょっと外殻が厚いんですよね。外側に内面をさらさない。でも、本木さんはその駄目なところや迷いを隠さず見せており、それが本木さんをより面倒臭い人にしている感じがある。本当の凡人のように何も見えなければ苦しまないだろうけど、それほど鈍感でもいられず、見えているところには手が届かず、もどかしさに押しつぶされそうになる。きっとずっと葛藤し続ける「途上」の人なのだろう。

 

だからこそ作品を観続けたいし、魅力的に映りました。

 

 

 

新型コロナウイルスを分散コンピューティングで解析するプロジェクトがFolding@homeに追加されました。以前、電波望遠鏡で得たデータを解析して宇宙の知的生命体を探すSETIというプロジェクトがありましたが、あれのコロナ版ですね。世界中の人が、自分のPCの空いているリソースを使って、コロナウイルス関連の解析を手伝えます。たとえが古いがドラゴンボールの元気玉のような感じです。今はGPUでの解析も行えるんですね。ゲーミングPCを使っている人は、かなり速度出るのでは。

 

 

演算能力が1EFLOPS(エクサフロップス)を越えたという記事もあった。スーパーコンピューターの演算速度が京なので、その100倍ということになる。

 

このお手伝いで私もだいぶ徳を積んだのではないか。まったく苦労してないけど。神様、来世は北川景子似の天文学者に生まれ変わらせてください。贅沢は言いませんので。

 

 

 

▼映画の感想『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』を書きました。1950年代のイギリス。助産婦たちの活躍を描いた作品です。とてもいい作品でホロリとさせられる場面が多い。完成度が高いので悪口を言うところがない。悪口を言いたかった。