玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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痛いと言える

▼仕事を請けている会社へ。トイレの戸棚をみるとトイレットペーパーがある。コロナウイルスの影響で消毒液やトイレットペーパーの盗難が起きているとニュースでやっていた。誰も盗らないのだな。変なところでこの会社への信頼感が上がった。よろしければ、私が盗って帰りましょうか?

 

 

 

▼痛いよう、痛いよう、ということで痛風。前回出たのは2019年の2月、ほぼ一年ぶりの邂逅。日記を付けている甲斐があった。ごくごくたまにあるんだよ、付けていていいことが。

 

左足の甲が腫れあがったが、痛み止めのロキソニンを飲まなくても大丈夫なぐらい。そう思っていたら本番は夜にきた。痛くて目が覚める。浅い眠りと覚醒をくり返しながら朝を迎える。朝、あきらめて薬を飲む。今の時代、「痛い痛い」と情けないことを言えて幸せだなと思う。戦国時代ならそんな情けないことは言えなかった。

 

三国志演義』では、関羽が魏の曹仁配下の軍勢から弓を射られ、右ひじに怪我を負う場面がある。矢尻には毒が塗られており、毒が骨まで達して動かすことができず、手術を受けることに。このとき、江東から訪れていた名医華佗(かだ)が手術にあたる。豪傑である関羽は、ひじを切開する治療を受けながら酒を飲み、肉をつまみながら、馬良と碁を打って談笑している。昔の豪傑は大変だなと思う。見栄っ張りで。本当は飛び上がるほど痛いだろうに。私なら気絶する。また、一緒に碁を打った馬良も気の毒に思える。目の前で、ひじを切り裂かれて、大量の血が流れるのを見ながら碁を打つというのも。もはや罰ゲームでは。肉とか出されてもなあ、手術しているの見ながら食べたくないよ。

 

手術が終わった後には「さすが関羽将軍、手術の間は顔色一つ変えず、実に見事なものであった。まさに豪傑!」などと周りに言ってまわらねばならないのだろう。絶対それを期待されている。勝手に、うへえええええ、となった。戦国に生きる者のつらさよ。私は戦国に生きてないので、周囲に「痛い痛い」と言ってまわって「おおげさ」と言われている。情けを知らぬ者たちよ。

 

 

 

▼やることがないのでパウンドケーキを焼き、豆腐と鶏胸肉のナゲットを作った。悪くはないが、それ以上でもないというか、70点のお味。

 

 

 

▼J-COMで放送している『風の勇士ポルダーク』シーズン5を観ている。明日で最終話。世界観は好き。シーズン1、2は身分を越えた愛がすばらしかったのだけど、やや失速してしまったように思える。Amazonプライムで配信している『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』はシーズン3まで観終えた。すばらしい出来。いつか感想を書きたい。痛風なので鑑賞がはかどる。

 

映画の感想『ウインド・リバー』を書きました。雪深い土地で起きた殺人事件。土地が起こさせた殺人と言えるかもしれない。派手な展開はないのですが緊張感のあるサスペンスでした。