玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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システム

▼厚生労働省職員、ウイルス検査せずに職場復帰(TBSニュース)という記事を読む。

 

意外な話で驚いた。職員たちはクルーズ船から下船後、なんの検査もしなかった。この滅茶苦茶な判断はなぜ行われたのか。彼らがウイルスを広めてしまう可能性も十分ある。子供でもわかることだから、官僚が気づかないわけがない。だが、その当然な疑問を言い出さないことが省内では評価されるという空気があるのだろうか。優秀な人間が集まっても、明らかに誤った判断がまかり通るという状況は容易に出現する。トップが自分にとって面倒な提案を評価しないのと、言った人間がつぶされる、もしくは評価されない空気が省内にあるのかもしれない。システムが悪ければ優秀な人間がいくらいても機能しない。逆に、多少能力が劣る人間が集まっていても、健全なシステムが築かれていれば組織は有機的に機能するのではないかとも思える。

 

それとヒーローにすがるようなシステムを作ってはいけない、というのはよく言われる。できる人のがんばりに依存してしまうと、その人が抜けたときに組織が機能しなくなる恐れがある。組織はポンコツをベースにデザインする必要がある。私のような。という話を24時間くんとしたわけだが、彼は難しい顔で「じゃあ、ポンコツな人をたくさん集めないといけませんね」と言ったので驚いた。いや、そんなこと言ってないじゃん‥‥。

 

私は24時間くんを基準に業務システムを考える。

 

 

 

▼『コール・ザ・ミッドワイフ 助産婦物語』がいいんですよね。これは『ダウントンアビー』以来の当たり作品では。必死で一つの命を救おうとする助産婦やシスターのひたむきさに胸を打たれる。

 

 

そして、ゾンビがはびこる世界で生き抜くゲーム『ダイイング・ライト』を始めました。

 

 

20年ぐらい前に『サイレント・ヒル』というプレイステーションのホラーゲームがあった。あの頃のゲームはポリゴンのブロックが見えるほど粗いグラフィックだったし、キャラクターの顔もぼやけてはっきりと見えない。それでも人間の形をしたゾンビを殴り殺すのは抵抗があったし、怖かった。

 

しかし、いつの間にかそういった躊躇いは消えてしまった。『ダイイング・ライト』はくっきりはっきり恐ろしいゾンビが出てくるし、この世界には人間を襲うならず者もいる。今や人もゾンビも容赦なく、鉄パイプや釘バットでボコボコにしている。武器の耐久度が減るのが嫌だから、こけさせたゾンビを何度も踏みつけて殺している。省エネ。

 

『コール・ザ・ミッドワイフ』で命の大切さに涙したあと、『ダイイング・ライト』でゾンビをボコボコにしていると情緒がおかしくなる。ワシの人生、これでええんかの? ってなる。どちらも、お薦めです!