玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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死後に体を貸す

▼寒くなってきたので手羽元をじっくり煮込んだカレーを作る。カレーは煮込んでいるときが魔女気分で楽しい。イッヒッヒッヒ。あとは黒猫とトンガリ帽子があれば完璧なのに。毎回同じことを書いている気がする。

 

隠し味に生姜やコーヒーを入れた。骨が身からスルッと抜けるほど、とはいかないものの鶏の旨味がでたカレーになった。肉も柔らかくて美味しい。

 

 

 

▼知り合いのサイトがほぼ死んでしまったため、ほとんどどこにもコメントを書く機会がない。なぜみんな書くことをやめてしまうのだろうか。リアルが忙しく、充実しているからだと思います。気づきたくなかった。

 

昨日、久しぶりにコメントを書いたら、あまりにも馴れ馴れしすぎたので後悔する。低俗すぎた。加減がわからず滅茶苦茶になっている。バカ丁寧か下品かどちらか。中間が欲しい。森から人里におりてきたモンスターが、久しぶりに人と会ったのが嬉しくて握手したけど、加減がわからずに手を握りつぶした感じ。ごめんなさい。もう森でずっと暮らしていきます。後悔を重ねて生きていく。

 

 

 

▼『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン7を観終わる。

 

 

シーズン1では少女という感じが抜けきらなかったデナーリス。政略結婚の道具にされ、夫の影に隠れているだけに見えた弱さは消え失せ、ジョン・スノウやサーセイと渡り合うほどの威厳を身につけていた。迫力ある戦闘場面だけでなく、会合でのスリリングなやりとりが面白かった。アリアやサンサもそうだけど、ドラマは長い分、俳優の成長も観られるところがいいですね。

 

 

 

▼天皇陛下の即位を祝う祝賀御列の儀に約11万9千人の人が集まったというニュース(BBC)を読む。集まるのだなあという。参列者のインタビューを見ると、崇拝というほど狂信的な熱狂は帯びず、芸能人を観るのと似たような温度を感じる。皇室ファンというか。それが現代人の皇室との距離なのかもしれない。

 

皇室に悪い感情などはまったくない。むしろ日本の中であれほど折り目正しい家族はないように思い、尊敬している。でも天皇制という仕組み自体は、人は平等であるという理念とそぐわないのではとも思う。だからといって積極的に天皇制を廃止すべきだと運動しているわけでもない。つまり、何もやってないという。だいたいの人は私と同様なのかな。

 

今回のパレードについては、中止して台風などで被災した人への支援にあてたほうがよかったのではないかと思うのだけど。どうもお金の使い方についてはよくわからないところがある。天気が悪い日というのは、どうにも真面目なことを書きがち。

 

 

 

▼60年以上前に亡くなった俳優ジェームズ・ディーンの新作が2020年11月に公開予定というニュース(日刊スポーツ)を読む。チョロっと出るのではなく、準主役で出演と書いてある。CGでなんでもできてしまう時代。

 

『ハリー・ポッターと賢者の石』で第一作目でかわいらしい少年だったダニエル・ラドクリフも、今や筋肉ムキムキの姿になってしまったわけで、現実的にはスピンオフや続編を撮るのは難しくなっている。でも、そういった問題も今後は解決できるのかもしれない。子役はすぐに大きくなるわけだし。

 

ファンとしては好きな俳優の新作がずっと作り続けられるというのは嬉しい。でも、それがフルCGというのはどうなんだろう。本人はまったく演技していないことになる。不気味といえば不気味。キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスがツイッターで「恥ずべき行為」と怒っているのが、実にキャプテン・アメリカっぽくて嬉しいところ。たしかにねえ、生きていれば「俺はこんな映画、出たくないよ」と拒否もできるだろうけど、断ることもできないわけだし。故人の人権ということを考えると、やはりやってはいけないことなのかな。

 

ニコラス・ケイジのように、わりとどんな映画でも出ちゃう、みたいな人はまったく気にしなさそうだけど。むしろ、死後に自由に制作できる権利やるから今その分のギャラ寄こせ、ぐらい言いそう。言ってくれるはず。ファンとしては、観たいような観たくないような、なんとも言えない心境。