玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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消費税、『PRODUCE 101 JAPAN』

▼消費税が8%から10%へ。10月頭から導入ということで‥‥今日ということに恐れおののく。忘れていた。まったく税率のことを気にしていなかった。私が貴族や石油王ということはなく、日々、自販機の下の小銭を探し歩く人間ですけども。

あらためて軽減税率の仕組みを読んでみると複雑すぎることに驚く。トラブル必至に思える。会社で、こんなわけのわからない仕組みを提案してきた人間がいたら絶対に火あぶりにする。こんがりウェルダンで焼いてもらう。よくこれでオーケーが出ましたね。複雑すぎて運用が不可能に思えるけど。まだ一律10%にしたほうが良かったように思える。

 

軽減税率の対象は飲料、食料品が主だけど、よく見ると飲料、食料品以外では新聞も入っているんですね。不思議。新聞も入れるからマスコミ各社は批判しないでね、ということなのかな。あまりにも露骨すぎるけど。なぜ新聞が入っているのか、マスコミは質問したのだろうか。などと書けば、急に時事を斬りだしたようで気持ち悪い。「え、明日から導入なの?」と、さっき知ったくせに。うっかりすると一週間先ぐらいまで気づかなかった可能性すらある。私はそういう人間だ。なぜそんな偉そうなのか。

 

 

 

▼『PRODUCE 101 JAPAN』(シーズン1EP5まで)という番組を観る。101人の男子が集められ、アイドルデビューのために熾烈な争いを繰り広げるオーディション番組。視聴者の投票によって脱落者が決められていき、勝ち残った11人がデビューできる。

 

 

なぜこんな番組を観だしたのか、自分でもよくわからない。一時の気の迷いというか、被告は犯行当時、責任能力のある精神状態ではなかったというか。なんとなく、ですけど。

 

参加者は高校生から二十歳すぎぐらいまでの年齢層ですが、みな、洗練されている。この年齢の子を101人集めたら、だいたい殴り合いが始まると思う。そんなことないのか。10代が持つギスギス感みたいなのはまったく感じない。目が合ったら一触即発という。私の育った環境が悪すぎるのでは。

 

裏ではどうかわからないが表面上はとても穏やか。最初は席決めから始まる。自分が101人中何位ぐらいだと思うか申告して、その番号の席に座っていく。参加者同士も初対面らしく、新しい参加者が入場するたびに、イケメンだのスタイルがいいだの褒め合っている。驚いたのは、ごく自然に褒め言葉として「かわいい」と言うんですね。

 

私たちの世代で男が男に「かわいい」などと言おうものなら「あ?」「お?」「舐めてんのか?」ということで即開戦になったはず。宣戦布告に等しい。ヤンキーでもなんでもなく時代がそうだったとしか。かわいいという言葉はここ二十年ほどで使われ方が変わってきた。今では洋服や靴に使うことは当たり前だけど以前は違った。まして、男が男に言うなど考えられなかった。法律で禁止されてたんじゃないかな。

 

舞台に上がる前に、スタッフがやるのとは別に自分たちでメイクをする様子にも驚いた。参加者の一人が思ったよりも審査員の評価を得られなかったとき「パパとママにギューしてもらいたい」と泣き出したことにも驚いた。この人が、女の家族が多いからちょっと女性的なのかもしれないけど、それでもこのセリフはなかなか出ないように思えた。私ならギザギザの石の上に正座させられ、石を抱かされてようやく言える。いろいろ変わってきたのだなあと感心する。私がずれているせいか、ギャップを感じられて面白かったです。

 

 

ものすごく踊りが上手い人もいて驚く。豆原君、17歳でこのレベルとは恐ろしい。性格も良さそうだし、勝ち残るといいなあ。GYAO!でまとめて観られます。今後が楽しみな番組。

 

オーディション番組で思い出したけど、楽しみにしていた『ブリティッシュベイクオフ』のシーズン7が終了。パン焼き甲子園みたいなイギリスの番組。どこがどういいのかよくわからないのだけど、観続けてしまうんですね。参加者が清々しいのかな。負けても相手を讃える姿勢がいいんですよね。イギリス料理というのはしばしば馬鹿にされますが、この番組を観るとイギリスがパンやケーキにおいて、とても豊かで奥深い食文化を持っていることがわかります。