玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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問い

▼心の古里、業務スーパーでお買い物。前に買った500グラムの唐揚げが当たりだったので、今度は1キロのやつ(違うメーカー)を買ってみたところ、これがひどかった。衣が異常に厚く、肉がなくてグニュグニュした衣だけの塊がある。気持ち悪くて食べられない。全部そういうわけではなく、ちゃんと肉が入っているものあるわけで、チンしてみないとわからない。地雷を踏む喜び。

 

だいたいの物はまずくても食べられるわけで、どこか舐めてかかっているところがある。たまにこういった荒々しい商品を出してくるところに業務スーパーの魅力がある。「油断してんなあ! 世の中はおまえのためにあるんじゃないからな。 勘違いすんな!」と言われているようで楽しい。しかし、お金はいいとして、ほぼ1キロ丸々残された唐揚げ。どうしたものか。人生は修行。

 

 

▼消費税増税前の大値引きセール! と銘打って、物置が売られていた。四畳半サイズのもので25万。いくらなんでもセールで物置は買わないのではないか。帰り道、物置を見ると既に「売約済み」の札が。売れた。思いのほか早く売れた。セールの効果あった。「消費税増税前のセールをやったら買う」と、狙っている人がいたのか。私の知らないところで経済は動いている。

 

 

▼中国の一人っ子政策についてのドキュメンタリー映画One Child Nation』について、映画評論家町山智浩さんが解説しています。これ、とんでもない作品ですね。中国では男の子が生まれないと家を継げず、そのため、女の子が生まれると捨てたり殺したりしたという。一人っ子政策によってどれだけの子供が殺されてしまったのだろう。是非観たい作品。

 

 

▼『進撃の巨人』のコミックが18日まで無料配信されたので、これを機に読んでいる。慣れてきたら意外とサクサク読めるので、読み終わるかもしれないなあ。12巻(29巻中)まで来ました。面白くなってきた。先、長し。

 

「問うに落ちずに語るに落ちる」という言葉もありますが、問いこそが質問者の資質を映す。どれぐらい理解しているか、どの程度考えているかが浮き彫りになる。創作物の魅力も、ジャンルによりますが「問い」の立て方が重要なのではないか。『進撃の巨人』は城壁の内部にこもり、外部の巨人に脅えながら暮らす人々が描かれる。巨人とは何か、誰かが作り出したものなのか、人類はどう対抗していくのか、大小さまざまな問いが投げかけられる。

 

ミステリーというジャンルも謎という「問い」がある。問いに対する答えも重要なものだし、盛大に広げた風呂敷に対して拍子抜けするような答え(オチ)だとガッカリしてしまう。だけど、答えはともかくとして答えまでたどり着く過程だとか、問いそのものの高度さが作品の面白さを決めているところもある。たえず魅力的な問いを出し続ければ面白い作品を作れるんじゃないのかな。それこそが難しいのか。

 

 

Amazonプライムでは三谷幸喜作品が多く公開されていた。新作映画のプロモーションも兼ねているのかな。『古畑任三郎』は好きでよく観ていましたし『十二人の優しい日本人』というコメディも面白かった。でも、いつの間にか三谷作品があまり合わなくなってきたんですよね。なんでだろ。私の方が変わってしまったのかな。観ても面白さがよくわからない。アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を三谷さんがリメイクした『黒井戸殺し』を昼に観ましたが、これもあまり楽しめなかった。そろそろ、作品に付いて行けなくなる歳になっているのかもしれない。だいたいわかっているし、付いて行けるけれど、そっちに興味がないから行かないというのはいい。でも、理解できないとか付いていけないとかは怖い。

 

もう何が面白いのかよくわからなくなってきた。べつに面白くなくてもいいんじゃないの、と思いますけども、折角生きているのに面白くないのももったいような気がするのだ。40代が面白がることってなんだろう。最近のニュースを観ていると、あおり運転かなと思います。私も40代だし、あきらめなければ私にだってできるはず。あおれるはず。夢をあきらめてはいけない。