玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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見えないもの

▼担当していたキャンペーンが一つ終わった。結果は良好。近頃は「見えないものを見る」ということを周囲に言ってきた。隣席のTさんからは、スピリチュアル不思議おじさんと呼ばれている。不思議ちゃん扱いするのやめろ。

 

以前の会社で、この人がチームにいると仕事が円滑にいくという人がいた。そういった人たちはたしかにいる。彼らの共通点を考えてみると、つまるところ親切なのではないかと思う。仕事は、誰の担当でもない仕事というものが必ず発生する。そのときに「それは私の仕事ではない」と言うのではなく、進んで誰の担当でもない仕事をやる人がいると円滑に物事がすすむ。誰かがやってくれるだろうという仕事は、たいてい誰もやってくれていない。

 

仕事が失敗したとき、なぜその仕事がうまくいかなかったかを検証することはそんなに難しくない。道に石が置いてあって事故が起きれば、その石が原因というのはすぐにわかる。でも、何も起きなかった場合は難しい。誰かが親切心から石をそっとどかしてくれた場合、起きなかった事故については誰も知ることがない。でも、石をどかしてくれるような人は確かにいる。

 

見えないものを見たいというのはそういうことで、今回はその点を注意していた。石をどかしてくれた人たちはいた。彼らのすばらしいところは、石をどかしたことを自分ではわかっていなかったことにもある。今回の仕事を手伝ってもらうとき、仕事ができるというより、親切とか責任感があるという点を重視したけれど、それは間違っていなかった。スキルというのは勉強すれば上昇するけれど、親切だとか思いやりがあるというのは性格的なものだから実はずっと難しいことなのかもしれない。

 

隣の部署でも同時期に似たようなキャンペーンをやっていて、そちらは失敗した。その部署の責任者は「今回は不測のトラブルが何件か起きて運が悪かった」と言った。物事がうまくいくのは奇跡だ、というのは私の元上司がよく言っていた。今は少しその意味がわかるような気がする。通常、物事はうまくいかないのが当たり前で、うまくいくとしたら、誰かが影でなんらかの努力や貢献をしているということではないか。奇跡は、奇跡のように見えて必然なのだと思う。必ずその奇跡を起こしている要素がある。運ですべてを片付けてしまうとしたら、次にうまくいったときも運でしかなく、また失敗するかもしれない。運のせいにするのは何も考えていないからに思える。

 

「うちのチームは運がいいからねえ。運だけで生きていきたい」と言っている。スピリチュアル不思議おじさんなので、運気上昇にすべてを賭けたい。

 

 

 

kindleにマインクラフトを入れているんだけど、一回触っただけでまったくプレイしていない。

イクラやろうかなあ。

 

 

 

▼映画の感想『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』を書きました。マシュー・マコノヒーウディ・ハレルソン主演の刑事ドラマです。派手さはないものの、執念で事件を追っていく。人の生き方とはなんだろうと思いました。面白かったです。地味な刑事物が好きな人にはお薦め。

 

 

 

▼ゲームの感想『Alice Re:Code(アリスレコード)』を書きました。ブラウザゲームを久しぶりにプレイしました。特に変わってなかった。バグが多発しており、感想というか観察記録みたいですけども。運営は本当に大変な仕事だなあとか。