玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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京都風

▼蝉が最後のがんばりをみせている。にぎやか。

 

ここ2、3日、腰が痛い。重い物を持ったわけでも激しい運動をしたわけでもない。原因がわからない。事件と事故の両面から捜査してほしい。

 

というか、単なる運動不足なのでは。このラッコちゃんのように華麗に跳びたい。

 

 

 

 

▼商談の際、京都人に「良い時計してますなあ」と言われたというツイートが話題になっていた。そんな良い時計をしているのになんで時間を見られないの? 話が長いということらしい。京都らしい皮肉に満ちた諧謔。本当に京都人がこういった言い回しをするかはわからないけど。

 

日本の中で京都は特別な位置にあるように思う。他県の人間が同じことを言ったならば、そんなわかりにくいことを言う方が悪いとなるのではないか。京都人が言った場合、わからないほうが無粋となるような。これは京都が文化的に優越した地位にあることを日本全体が認めているからかもしれない。東京も経済では京都に勝っているものの、文化や歴史ではまったくかなわない部分がある。明治時代になるまで天皇が京都にいたことが大きい。京都が常に他国の侵略を受け、支配者を変えてきたということも大きいのかな。時の権力者と摩擦を起こさぬよう、それとなく察してもらうという。

 

私も今後は、ゴリラ部長が無理な納期の要求をしてきたら、はんなりとした京都弁でかわしたい。「あらぁ、いけずやわあ。またそんな無理言ったらあきまへんで」などと。ゴリラに京都弁は通じないので、脳みそが耳から飛び出るほど殴られる。ゴリラは無粋。

 

 

私の大好きなイギリス貴族のドラマ『ダウントン・アビー』も、バイオレットおばあちゃんがしょっちゅう皮肉を言っていた。バイオレットのライバルであるイザベラが親切なことをしたとき、彼女に向かって「あなた、本当にいい人ねえ‥‥。ところで、あなた、自分の後光がまぶしくなぁい?」と皮肉る。もう最高ですよ、この人。『ダウントン・アビー』面白いので是非是非。誰かが観たと言うまで、毎回推したい。