玉川上水日記

このブログの内容はすべてフィクションです

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ハト

▼私にとって最高のドラマ『ダウントン・アビー』を観終わってしまった。楽しかった。しかし、このあと何を楽しみに生きていけば‥‥。『メンタリスト』『SUITS』『バイキング』『アルファ・ハウス』『マクマフィア』『ザ・テラー』『マーベラス・ミセス・メイゼル』。面白そうなのなんぼでもある。アホほどある。なに観よ。

 

 

 

 

▼『課長 島耕作』も『相談役 島耕作』に、というニュースを見る。長いことやってるのね。

 

子供の頃、床屋でよく見かけた。床屋に置いてる本ランキング第一位ではないか。他には『白竜』『極道ステーキ』『静かなるドン』などもあったような。なぜか濃い味の劇画調のばかり。

 

『島耕作』は何冊か読んだことがある。『美味しんぼ』が料理で問題を解決するなら『島耕作』はセックスで解決しているようなところがあり、セックス版美味しんぼなのかな、と思ってあまり興味が湧かなかった。これを機に読んでみようかなあ。Amazonのkindle版で無料公開しているのもありますね。

 

 

『島耕作だヨ!全員集合』は33話も入っている。これだけでお腹いっぱいになりそう。肩書が、社長とか会長というのは知っていたけど『学生 島耕作』とか、恋愛物を集めた『情愛 島耕作』、刑事物らしき『島耕作の事件簿』、最近流行りの異世界物『転生したら島耕作だった件』など、かなりアグレッシブに攻めている。どこへ向かっているのか。時事を取り入れないと、これほど長いシリーズは続けられないですよね。最終的には『危険運転 島耕作 免許返納しとけばよかった』『認知症 島耕作 バアさん、食事はまだかなあ? お義父さん、さっき食べたばかりでしょ!』まで続けてほしい。

 

 

 

▼あおり運転のニュースをよく見かける。犯人の人柄ばかりがクローズアップされ、法規制だとか、ドラレコの標準装備化だとか、あおり運転の減少を考えるところまで議論が深まっていない。犯人のキャラが濃すぎて面白いから、卒業アルバムとか学生時代の顔写真を引っ張り出したりと、どうでもいい方向に行ってしまうのだろうか。目を引く事件があったとき、犯人をおもちゃにして遊ぶネットリンチは2chの頃からあった。その傾向はまったく弱まっていない。スマホの普及で参加者が増えたように見える。これが今の時代の娯楽なんだろう。

 

人が技術に押しつぶされる時代、というのは元上司がよく言っていたことだった。人のモラルは技術ほど早く進歩しない。SNSのように便利なサービスが普及しても、やっていることは先端技術を使った悪口の言い合いという。今更、失望するような話でもないけど。私はガラケーなので、この波に乗り遅れている気がする。むしろ逆行したい。もう技術から離れたところでひっそりと生きていきたいのだ。ガラケーも解約したいし、今考えていることはハトを飼うこと。伝書バトでいいんだよ、もう。クルック―で十分。それか糸電話。街中で紙コップ片手に宇宙と会話する紙コップおじさんになりたい。大丈夫。通報は自分でします、糸電話で。

 

 

 

▼映画の感想『ダウントン・アビー』を書きました。1900年代前半のイギリス貴族と使用人たちの話。今まで観た中でもっとも好きなドラマになりました。お薦めです。是非観て!